早速注文しようと思ったが、カウンターが無人。
さっきまでカウンターで働いていたエプロン・三角巾の女性方は、ひとつテーブルに集まって団欒タイム。
「あのう・・・おしるこできますか?」
「あっ、はい、大丈夫ですよ」
私の一声が散会の合図になったようだ。
カナとレナは温かいおしるこを食べて、これまたおかわりまでしていた。
結局スキーを上がったのは4時少し前。
まつだいファミリースキー場では一昨年と違い
芝峠温泉への日帰り割引が無くなっていたが、この松之山温泉スキー場では一日券の下に「当リフト1日券で松之山温泉入浴料を100円割引いたします」とある。裏面には17軒の該当施設が記載されていた。
共同浴場の鷹の湯、日帰り専門の
ナステビュウの他に、
凌雲閣、
植木屋といった旅館も多い。
帰りがけに入る温泉、どこにしよう・・・。
入りたいのは、高級なイメージのある
ひなの宿千歳か、逆にマニアックな自炊宿みよしや。
松之山温泉は中心になる松之山地区の他に、バラバラと温泉宿が点在しているが、入りたい宿は両方とも、鷹の湯なんかがある中心部だ。
ということは、こんな手が考えられるかも。
「あのね、パパ。千歳っていうところかみよしやっていうところに行きたいんだけど、みよしやはあまりパパの好きそうな所じゃなさそうなのね。だからまず千歳に行って日帰りできるか聞いてみて、駄目なら私はみよしやに行くから、パパ達は前にも行ったことのある共同浴場の鷹の湯に行ってて。後から合流するから。千歳もみよしやも鷹の湯も歩いて数分圏内だから」
「ずるい」とパパ。
どこがどうずるいの?
私的にはこれ以上ないくらいみんな丸く収まるように計画を練ったつもりだったんだけどな。
第一、鷹の湯のような一般向け共同浴場なら喜んで行くくせに、B級っぽかったり鄙びていたりする施設や敷居の高い旅館はいつも自ら敬遠するパパなのに、どの辺がずるいわけ?