松之山温泉センター 鷹の湯

温泉街入口にある共同浴場

  • 所在地 新潟県十日町市松之山湯本18-1 TEL 025-596-2221
  • 泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂
  • 日帰り入浴料 一人500円、小学生未満無料
  • 営業時間
     4月~11月 午前10時~午後9時30分(午後10時閉館)
     12月~3月 午前10時~午後8時30分(午後9時閉館)
  • 定休日 第二・第四木曜日(祝日の場合は翌日)
  • ※駐車場はあるが狭いので、停められないときは温泉街の入り口の駐車場に停めて歩くと良い(ほんの4分程度)
[2005年12月のデータ ただし入浴料・営業時間・定休日は2015年4月のデータ]

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  • 温度★★☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆   湯温はかなり熱め、泉質は塩分が濃いので長湯に注意
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆  ごく簡易な休憩室有り、脱衣所にベビーベッド代わりに使えそうな長椅子有り

松之山温泉センター 鷹の湯 体験レポート

松之山温泉センター鷹の湯の外観

 雪深い越後松之山の小正月には、婿投げ、墨塗りという奇習がある。

 婿投げというのは新婚のお婿さんを薬師堂前の崖の上から放り投げるという珍妙な行事で、その昔の略奪結婚の名残だという。余所者に村の娘を略奪された腹いせに若い衆が婿を5メートルの高さから投げおろすという強烈なものだ。

 墨塗りは塞の神行事で焼かれたお正月飾りなどの灰と雪を混ぜて作った墨を互いの顔に塗りつけあいながら「おめでとう」と言い合うという、これまた奇妙奇天烈な風習で、600年も前から伝わっているという。

 流石に小さな松之山の町だけではそうそう新婚さんもいない・・・というわけで、今は県外などにも広く募集をかけているようだ。
 応募するお婿さんは自分を担ぐ担ぎ手4名も手配しなければいけないようだが、そのかわり無料で温泉に泊めてもらえる。

 特にその墨塗りの伝わる松之山の湯本地区。
 松之山温泉郷の中でも鷹の湯源泉を引く旅館が固まっている温泉街のほぼ中央に、町営の温泉センター鷹の湯が建っている。
 その名の通り遡ること南北朝時代に、一羽の鷹が傷を癒しているのを見て、木こりが源泉を発見したとされている。
 二階建ての建物で入るとすぐ左手が受け付け。正面に待ち合わせに使える程度の小さな休憩室。そして受付の奥が浴室になっていた。

松之山温泉センター鷹の湯の露天風呂

 予想していたが、中は結構混んでいた。
 脱衣所のロッカーは元々コイン式だったところ、コインを入れる口をテープで塞いで無料で使えるようにしてあった。
 長椅子などはいくつか置いてあるがベビーベッドなどは無い。
 ドアを押して開けると、浴室は湯気でもうもうだった。

 お湯は何となく緑がかって見える。
 思ったよりかなり熱かった。浴槽の奥の方から80度以上の源泉が注がれているからだろう。
 でも思ったほど油っぽい臭いはしない。
 むしろ薬品臭のような・・・というか、これは塩素消毒のカルキ臭じゃないか?
 まさか?
 あまりに熱いのでそのままでは子供たちは入れず、やむなく隅の方に少しホースで水を足させてもらってそこに入れた。水を入れても入れなくても、内湯は松之山らしくないちょっと期待はずれの感じだった。

 鷹の湯には露天風呂もある。
 雪景色が見えるかなと思って出てみることにした。
 露天風呂は階段を降りていく。
 たぶん雪対策だろう、簡易な屋根が掛けてあった。
 数人の入浴客がいる。
 でもみんなお風呂の中ではなく縁の岩に腰をかけている。

 幸い手前のお湯はそれほど熱くなかった。
 奥の方に熱湯の出ている湯口があり、その側はかなり熱くなっているようだ。
 でも露天風呂の方が内湯より濃い。それに臭いもいい。

 内湯同様循環ではあるが、こちらはカルキ臭はしない。まるでガソリンスタンドに来たような強い石油の臭いに、タイヤのゴムのような臭い、さらに蝋燭が燃えた後のような臭い。
 とにかく松之山らしく、濃厚でどっかりと来るお湯だ。
 塩分も濃厚だし、ホウ酸含有量は国内有数。
 温度が高いこともあって、すぐに温まる。

 露天風呂から見える景色は、雪一色の斜面と、雪崩防止の雪止め。
 そしてふんわりした雪の表面には、転々と何か動物たちの足跡。
 寄せてきてはじわじわと染み通るような松之山の湯。
 塩っぽく苦く薬っぽい。きしきしとして肌が乾くとぴりぴりと痛みを感じるほど。
 はあーっ。
 いい湯だぁ。

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