尾瀬大橋を渡り国道401号線を走ってきた私たちは、左手にかたしな高原スキー場のゲートを見つけた。
本当は宿に行く前にまずスキー場で遊んでいこうと考えていたが、ちょうど入り口前に来たときにパパとがっちゃんの二人は駐車場が混んでいそうだと判断した。
「先に宿に行ってチェックインしちゃおう」
その判断は正解だった。
もう一度片品川に掛けられた橋を渡り、狭い民宿街を抜けて、
旅館こばやしの前まで来ると、ちょうど送迎のマイクロバスが出て行くところだった。
「あれに乗せてもらおう」パパとがっちゃんはそう決めた。
子供たちはようやくスキーができるかとわくわくと車を降りる。
しかし今朝の明け方まで飲んでいたyuko_nekoさんは「私は行かない」と言い出した。
「じゃ、私も残るね」
実はあまりスキーをしたくなかった私。
スキーが凄く嫌いっていう訳じゃないけど、基本的に寒がりの私はできれば冬はアウトドアにいるよりもあったかい温泉に入ってぬくぬくしていたい。
昨シーズンの新潟旅行でも同じ様なことがあったっけ。
私とyuko_nekoさんは日帰り温泉の
ナステビュウ湯の山で待っていて、パパとがっちゃんと三人の子供たちが松之山温泉スキー場に遊びに行った。
「よろしくね~」
パパは何か文句の一つでも言いたそうだったが、yuko_nekoさんの決定には逆らえない。
結局、男性陣と子供たちは旅館こばやしの送迎バスでかたしな高原スキー場に送ってもらい、私とyuko_nekoさんの二人は旅館で休んでいることになった。