粉雪が降り続く中、
みやま荘に戻った。
フロントには誰もいない。
鍵の返却場所が判らず、フロントの台に置いておいた。
たぶんもうみんなは宴会しているだろう。
でもまだ私にはやらなきゃいけないことがある。
やらなきゃいけないこと、それは・・・
子供たちをお風呂に入れること。
相変わらず部屋で遊んでいる三人を連れてみやま荘の大浴場に行くことにした。
大浴場はさきほどみんなが夕食を食べた宴会場の先にある。
真っ先に服を脱いだちび姫ちゃんが、お風呂に手を突っ込んで「ぬるいよ」と教えてくれた。
みやま荘の脱衣所と大浴場も、みやま荘自体がリニューアルしたてなのだから同様にとても綺麗で清潔だった。
本当に宿泊予算から言うと有り得ないぐらいの設備だ。幹事のえんぴつさんと消しゴムさんはよくこんなに良いところを見つけたなぁ。
木の縁を持つ長方形の浴槽はかなりの高級旅館と言っても不思議は無いような造りだ。
先ほど松の湯で同浴した地元の方によると、
湯宿の源泉は一本だけということなので
松の湯も竹の湯もみやま荘も同じお湯ということになる。
ただ、みやま荘では適温になるよう最初から加水されている。子供たちにもちょうど良いお風呂だった。
私は入ってきたばかりだから子供たちの引率だけで入らなかった。
夜、寝る前か、明日の朝風呂のお楽しみにしよう。