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◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅

17.万座プリンスと自遊人無料パスポート






 さて、さっきも少し書いたが、自遊人という雑誌の付録に温泉パスポートというものがあって、今有効なパスポートでは万座プリンスホテルに無料で入れることになっている。
 これを私は1冊、yuko_nekoさんちは2冊持っている。
 後で落ち着いたら一緒に万座プリンスに行こうねという話をしていたので私はyuko_nekoさんたちが起きるのを待っていた。
 結局疲れたがっちゃんはぐっすり眠っていたので、3時過ぎ、私はyuko_nekoさんと二人だけで万座プリンスホテルに行くことにした。
 パパも誘ってみたが、興味ないとのこと。混浴だよと言ってみたが、やっぱり気は変わらないようだった。そしてその代わりに車の鍵を貸してくれた。

 私とyuko_nekoさんは万座温泉ホテルの外に出た。
 今にも雨が降りそうな空模様だが幸い降ってはいない。
 うちの車は玄関から道を渡った目の前の駐車場に停めてあるが、駐車場そのものは既に満車だった。
 yuko_nekoさんと顔を見合わせる。
 ここで車を出すのは良いが、出してしまうと帰ってきたときにもう入れる場所が無いのではないか。もちろん万座温泉ホテルの駐車場はいくつもあるが、こんなに近いところにはもう停められないだろう。
 「どうする・・?」
 「歩いていく?」
 目の前に万座温泉ホテルのスタッフがいたので万座プリンスホテルまでの所要時間を聞いてみる。
 「10分ぐらいですかね」
 「・・10分ぐらいか」
 私たちは歩くことに決めた。
 まさかこのときは、往復10分の何倍も歩く羽目になるとは思わなかったから。


緑の牛池



 万座温泉ホテルは道の終点に建っているので、そこから戻ることになる。
 少しだけ上り坂があって、後はずっと下り。
 道は大きくカーブしてT字路に出た。
 真っ直ぐ行くと山の上ホテルASANO、左へ折れると万座プリンスなどがあって万座温泉の中心部へ続いているはず。左へ曲がった。後はまた下り坂だ。
 「こんなに下りが続くと帰りがきついね」
 「考えたくない」
 下りはじめてすぐに見えてきたのは翠の水が木々を映した牛池。
 それを横目にさらに歩くと右手に万座プリンスホテルが見えてきた。
 プリンスホテルらしい落ち着いたカラーリングの大型ホテルで、広い駐車場はやはり満車に近いようだ。
 これを見ただけで臆してしまった。この混雑ぶりだともしかして無料パスポートお断りなんじゃあ・・・。

 アーチ型の入り口から中に入ってぎょっとする。フロント前に大行列。どうやらチェックイン渋滞らしい。
 ちらちらと周りを見回したところ、少し離れたところに日帰り入浴用の専用受付があったのでそちらへ向かった。
 「あのー、このパスポート使えますか?」
 受付のおじさんはごめんなさいと言った。今日は混んでいるのでやっぱり使えないそうだ。
 ・・・そうだよね、駐車場も満車だし、フロントも行列だものね。
 やっぱりねとは思うものの、残念な気持ちが強い。
 「事前に電話してみれば良かったね」とyuko_nekoさん。
 私はといえば、「電話したらまず断られると思ったけど、来てみてもやっぱり駄目だったか」




連休で満員御礼の万座プリンスホテル




2-18無人観光案内所へ続く


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