「どこか温泉に行きたいよね」と友人のyuko_nekoさん。
「そうだねぇ・・・連休は三日間しかないし、あまり遠出はしないと思うんだよね」と私。
「近いところだと、やっぱり群馬か・・・キャンプ場もいいんだけどさ、キャンプすると先輩(うちのパパのこと)は火をおこして火の前から動かなくなっちゃうから、みんなでいろいろ温泉に入れるように旅館に泊まろうよ。みんな仕事が忙しくてお疲れだから二食付きにして・・・」
というわけで私たちは関越トンネルより手前の温泉地で検討することにした。
8月の夏休み中。
里帰りついでに約束して落ち合った神奈川の
くりひら温泉湯快爽快にある食事処での話だ。
うちのパパは仕事が忙しく、この里帰りにもついてきていない。私と子どもたちだけ。
yuko_nekoさんは早めに仕事がひけたと言うことで夕方から一緒にこの温泉に来ている。yuko_nekoさんちのちび姫ちゃんも一緒だ。がっちゃんは仕事が終わったら合流してくれるかもしれない。
群馬県の温泉地と言えば、草津、四万、伊香保・・・。
「このところ群馬と言えば草津しか行っていないし、四万はもしかしたら11月に行くかもしれないし、以前はさんざん榛名湖に泊まっていたから今更伊香保でも無いかなぁ」と私。
yuko_nekoさんもあそこの温泉地は高いしここの温泉地は食事がいまいちといろいろ挙げては却下する。
水上、猿ヶ京、川原湯・・・なかなかぴんとくるものがない。松の湯など一軒宿を狙おうかと話していたところへ、ようやく仕事を終えたがっちゃんがやってきた。
「お仕事お疲れさまー」
疲れたーと言うようにどっかりと座敷に座ったがっちゃんは、これまでの話の流れも知らないはずなのにこう言った。
「俺さー、
万座に行きたいんだよな」
思わず私とyuko_nekoさんはポンと手を叩いた。
「それだ!!」
初日 2007年9月22日(土)
9月に入って二度目の三連休。
早朝の空はよく晴れて雲一つ無い。
クマゼミが大発生した暑い暑い8月が終わり、9月初めは曇りがちで気温も下がったものの、このところ再び30度以上の真夏日が続いている。異常気象だ。
ほぼ毎月、どこかしらへお出かけしていた我が家が夏休み期間である8月を含んで2ヶ月近くどこにも旅行に行かなかったというのは非常に珍しいことだった。
長女のカナが小学4年生でそうそう都合良くは休めなくなってきたこともあるが、何より今、パパの仕事がとても忙しいことが最大の原因となっている。
今回の旅行でも、旅行前日と旅行翌日に関西出張が入っていたが、幸い前日の出張は無くなった。それでも旅行前の週の平日は、ほとんど夜中まで残業続き。
旅行をキャンプ場や自炊にしなくて良かったと今更ながら思う。