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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

16.ひしや寅蔵の駐車場






 その雨もわずか数キロ先の渋温泉ではもう止んでいた。というか、降った形跡がない。振り返ると地獄谷方面は雲が掛かっているが。





 さて、今夜の宿泊は渋温泉 ひしや寅蔵という旅館。
 ここに決めるまで2週間ぐらい悩んだ。
 渋温泉に泊ろうというのは草津より先に決まっていたが、どこにするかはあてが無くて。

 近所の安代温泉湯田中温泉に泊ったことはあるが、渋温泉は初めてだ。
 石畳の古い街並みと9湯ある外湯巡りが有名な温泉地だが、旅館の名前で知っているのは金具屋と古久屋だけだった。

 金具屋はそれはもうぜひとも一度泊まってみたいと思う佇まいだが、流石に予算オーバーだった。
 古久屋は何とか予算内だったが、今回は外湯巡りをメインにしたかったので、旅館内に沢山の源泉を有している古久屋はそれだけで満足してしまい、外湯を回るという目的が達せられないような気がして諦めた。

 残る旅館で検討したのは金貴ホテル、白銀屋旅館、いかり屋旅館、丸善旅館、かどや、政喜旅館、ひしや寅蔵、一乃湯果亭、多喜本、天川荘、かめや旅館、炭乃湯、さかえや、玉久旅館、小澤屋旅館などなど。

 渋温泉の宿はどこも10~12室程度の小ぢんまりとしたところが多い。できるだけ石畳の温泉街から近い方が雰囲気が楽しめるという理由から天川荘を外したが、残りはどこも良さそうに思えてなかなか絞れなかった。
 毎日やっぱり今日はここと決めたつもりが、翌日になると他のところがいいような気がしてくる。
 最後は一の湯果亭とひしや寅蔵の二択で、ウェブサイトを見てパパが我が家的にはこっちかなと寅蔵を選んだ。


最後まで迷った一乃湯果亭



 ひしや寅蔵の決め手は露天風呂の雰囲気が良さそうなことだった。しかも自由に貸切で利用できる。
 一方少し気になったのは渋温泉街の中心地にとても近いが石畳のメインストリートに面していない点と、駐車場が無い点。
 前者はどうせ宿がストリートに面していても泊まる部屋が面していなければ同じだと割り切り、後者は800円の駐車料を払って渋温泉有料駐車場に停めるのも致し方ないだろうという結論に達した。

 しかしその渋温泉有料駐車場を探して川沿いの道を行くと、予想していなかったことにひしや寅蔵の駐車場を見つけてしまった。
 駐車場が無いという情報だったのにこれはいかに。


横湯川沿いにたまたまひしや寅蔵の駐車場を発見



 看板に車の入れ方の図があって、それを見ると三台縦に停めて、最後もう一台出入り口を塞ぐように横に停めろとある。そもそも三台停めるのすら小型車じゃないと入らないような狭いスペースなのに。
 多分これだけ駐車場が小さいから客向けの駐車場が無いということにしているのだろう。
 しかし今はまったく停まっている車が無かったので、とりあえず後でどかせと言われるにしてもいったんここに停めさせてもらおう。
 有料駐車場は一度入ったら料金を徴収されてしまうから。

 何とか決められた位置に車を停めて、もちろんチェックインには早いから荷物は置いたままで、私たちはその横湯川沿いの車道から渋温泉の裏通りへと足を踏み入れた。





2-17鍵のかかったひしや入口へ続く


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