さて、今夜の宿泊は
渋温泉 ひしや寅蔵という旅館。
ここに決めるまで2週間ぐらい悩んだ。
渋温泉に泊ろうというのは草津より先に決まっていたが、どこにするかはあてが無くて。
近所の
安代温泉や
湯田中温泉に泊ったことはあるが、渋温泉は初めてだ。
石畳の古い街並みと9湯ある外湯巡りが有名な温泉地だが、旅館の名前で知っているのは金具屋と古久屋だけだった。
金具屋はそれはもうぜひとも一度泊まってみたいと思う佇まいだが、流石に予算オーバーだった。
古久屋は何とか予算内だったが、今回は外湯巡りをメインにしたかったので、旅館内に沢山の源泉を有している古久屋はそれだけで満足してしまい、外湯を回るという目的が達せられないような気がして諦めた。
残る旅館で検討したのは金貴ホテル、白銀屋旅館、いかり屋旅館、丸善旅館、かどや、政喜旅館、ひしや寅蔵、一乃湯果亭、多喜本、天川荘、かめや旅館、炭乃湯、さかえや、玉久旅館、小澤屋旅館などなど。
渋温泉の宿はどこも10~12室程度の小ぢんまりとしたところが多い。できるだけ石畳の温泉街から近い方が雰囲気が楽しめるという理由から天川荘を外したが、残りはどこも良さそうに思えてなかなか絞れなかった。
毎日やっぱり今日はここと決めたつもりが、翌日になると他のところがいいような気がしてくる。
最後は一の湯果亭とひしや寅蔵の二択で、ウェブサイトを見てパパが我が家的にはこっちかなと寅蔵を選んだ。
看板に車の入れ方の図があって、それを見ると三台縦に停めて、最後もう一台出入り口を塞ぐように横に停めろとある。そもそも三台停めるのすら小型車じゃないと入らないような狭いスペースなのに。
多分これだけ駐車場が小さいから客向けの駐車場が無いということにしているのだろう。
しかし今はまったく停まっている車が無かったので、とりあえず後でどかせと言われるにしてもいったんここに停めさせてもらおう。
有料駐車場は一度入ったら料金を徴収されてしまうから。
何とか決められた位置に車を停めて、もちろんチェックインには早いから荷物は置いたままで、私たちはその横湯川沿いの車道から渋温泉の裏通りへと足を踏み入れた。