子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】6-7


7.レークサイドゆうすげで年忘れ

 パパが、既に作成が終わった今日の日記を読んでいて言う。
「あれ?、法師温泉を2003年の年忘れ湯にするって書いちゃったの?」
「うん」
「これからレークサイドゆうすげに行こうと思っていたのに。やっぱり榛名湖なんだから、榛名湖温泉で年忘れでしょう」

 というわけで、午後5時。家族みんなで榛名湖温泉レークサイドゆうすげへ。
 ここのお湯に入るのは、私とレナは3度目、パパとカナは2度目になる。
 「ぐんま観光イベント特集」のクーポン券を出すと200円引きになる。あれ?このクーポンはもう使用済みじゃなかったっけって?(榛名湖日記7 二日目の6参照)
 無料冊子なのをいいことに最初から二冊ゲットしていたのだった。

 榛名湖温泉には二軒の宿がある。どちらも公共の宿で、立ち寄り入浴も広く受け付けている。
 レークサイドゆうすげと、ゆうすげ元湯。名前が似ていて間違えやすいが、間違えてはいけない。露天風呂もあり施設も綺麗で設備がいろいろあるゆうすげ元湯より、内湯しかなくて古びたレークサイドゆうすげの方がお湯も景色もずっと良い。
 両方入り比べた結果、そういう結論に達した我が家は、今はレークサイドにばかり通っている。
 薄く黄茶色に濁った榛名湖温泉で、今度こそ本当に年忘れ湯。
 いい湯をありがとう。

 お風呂で出会った年配の方に、カナはとても髪の毛が多いのね、と話しかけられた。そういえばカナは生まれたときから髪が多くストレートで真っ黒だった。レナは羽毛みたいにふわふわとした茶色い毛でみんな立ち上がっていた。
 カナは今、神社系の幼稚園でお祭りなどに浦安の舞というのを踊る役目を担っている。浦安の舞というのは昭和に入ってから宮内庁で作られた平和祈願の舞で、神社では宗派に関わり無く広く行われているらしい。
 巫女さんのような衣装を着て、扇を手に舞うのだ(練習は半端でなく親子で大変…)。
 そのとき、髪も結わなくてはならないので短くはできず、すっかりロングヘアーになってしまった。

 ところで幼稚園では形のことばかりで、踊りの意味などはまるで教えてくれない。
 平和祈願といってもぴんとこないカナに、世の中には戦争というものがあって国と国とが争って人殺しをする。カナにはパパもママもいるけど、戦争でパパやママをなくしてひとりぼっちになってしまった子供たちが世界には沢山いて、あなたはそういう子供たちが増えませんように、全ての国でみんな家族揃って幸せに暮らせるように、選ばれて神様にお願いする役なのだと教えた。
 だから一所懸命練習しなくてはならないのだと。


レークサイドゆうすげの売店でわかさぎの甘露煮を味見 手を繋いで夜道を歩くカナとレナ





6-8.大晦日の楽しいショーへ続く


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