法師温泉 長寿館

大正浪漫な混浴湯小屋が有名な一軒宿

  • 所在地 〒379-1401 群馬県利根郡みなかみ町永井650 TEL 0278-66-0005 FAX 0278-66-0003
  • 公式サイトURL http://www.hoshi-onsen.com/
  • 泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(石膏泉)
  • 入浴料金 大人1,000円
  • 日帰り入浴受付時間 10時半~13時半(入浴は14時まで) 要問い合わせ(日によっては入場制限有り 日曜・連休は午前中で終了の場合も有り)
  • 日帰り入浴定休日 水曜、年末年始等
  • 設備等 日帰り利用可能なのは混浴内湯(法師乃湯)、女性専用内湯(長寿乃湯)の二つ
  • 昼食休憩は予約制
[2003年12月のデータ ただし料金・日帰り入浴受付時間・日帰り入浴定休日は2015年10月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★★  お湯はきもち温めくらい、泉質は特に刺激なし
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★★ 有名な法師の湯の浴槽は少し深い

法師温泉 長寿館 体験レポート

法師温泉長寿館

 法師温泉の法師とは弘法大師のこと。名僧に発見された伝説を持つ温泉のひとつだ。

 温泉が好きだというと、一番行きたい温泉はどこかと聞かれることがある。そういう時、ずっと法師温泉と答えてきた。もう10年くらいそう思い続けてきた。
 法師温泉だと答えると、ああ、フルムーンのCMの?と言われることが多い。
 でも私はそのCMを知らない。
 だとしたらどこで法師温泉を知ったのだろう。
 覚えていない。
 けれどどこかであの薄暗い湯小屋の写真を見たのだ。そしてそのときから、いつかここに行きたいと願い続けてきた。

 それがなかなか足を向けなかったのは、ひとえに日帰りではなく宿泊で行きたいと思っていたからに他ならない。
 温泉好きでしかも宿にちょっともうるさい実父母は、ここが気に入って毎年滞在している。食事も美味しく泊まるのがお勧めと聞かされていた。

 猿ヶ京温泉を過ぎて看板に従い脇道に入る。
 この先にあるのは村営の赤沢スキー場と法師温泉。
 ここ何日か暖かい日が続き、道に雪が無いのが幸いだ。細い舗装路は雪が降った後などアクセスが辛そうに見える。
 幾度目かのカーブの先に、雪をかぶった黒っぽい木造建築が見えてきた。
 あれが法師温泉長寿館。

法師温泉長寿館

 屋根からは長く氷柱が垂れ下がり、その下に胴体の丸い郵便ポスト。どこをとっても絵になる佇まい。
 大晦日なので戸口にはお正月飾り。誰が作ったのか解けかけた雪だるまもご愛嬌。
 ガラガラと引き戸を引くと、中もいい感じ。黒光りする柱に神棚、昔は現役だったのかランプも沢山。
 入浴料を支払い通路を行くと、水のみ場がある。これは温泉の飲泉所ではなく冷たい湧き水らしい。

 真っ直ぐ有名な混浴湯小屋、法師の湯へ向かうことにする。以前は浴槽の横の脱衣棚を利用していたが、今は男女別の脱衣所があるので女性でも入りやすい。
 脱衣所と浴室を隔てるドアは、上部がガラスで浴室内が見える。女性も入っているようでちょっとホッとする。

 最初の印象は、写真を見て感じていたより小さな浴室なんだなということ。四角い浴槽は、頭を乗せられるように丸太で均一に仕切られている。
 湯気がゆらゆらと薄暗い天井高く立ち上っていく。
 掛け湯をして入れば、熱すぎず温すぎず刺激も無くやわやわとお湯がまといつく。

 この温度のお湯が、何も手を加えず足元からそのまま湧いてくるというのは、なんという贅沢なのだろう。お湯は確かにぽこぽこと湧く泡と一緒になって、掌大の丸い石の隙間からゆらゆらと立ち上ってくる。
 元々お湯が湧いていたその場所に浴槽を作り、また入浴に適した温度で沸いてこないと、入るのは厳しい。この条件に当てはまるお湯はたいそう貴重だ。

法師温泉長寿館

 特にのぼせやすいお湯でもないのにしばらく入っていたら額からだらだらと汗が出てきた。
 どうしてだろう。
 元々私はほとんど汗をかかない。妊娠、出産すると体質が変わるとよく言うけれど、長女を妊娠してから少しかくようになった。
 それでも普通の人に比べたら少ない方だ。
 だいたい汗が流れて目に入るなんてことは経験したことすらない。
 睫毛は目を守るのに必要な場所に生えていると思うけれど、どうして眉毛が目から少し離れて線上に生えているのか、汗っかきパパと知り合って初めて理由が判ったくらいだ。

 それがこの法師温泉に入っていると、どういうわけかだらだらと流れるように汗が出てきた。
 まるで体の中から浄化されていくみたい。

 薄暗い湯小屋の窓は、よく鹿鳴館調と称される、上部がアーチ型にカーブした独特の形で、モノクロのフィルムの中にでも迷い込んでしまったようだ。
 窓枠には雪もほっこりと積もっているのが見えた。
 この風情は冬ならでは。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 新治村営赤沢スキー場
  • 苗場スキー場

女性の混浴風呂攻略ポイント

  • 脱衣所は男女別で浴室との境のドア上部にガラスがはめ込んである。ちょっとのぞいて、とても入る勇気が無ければそこで女性専用浴室へ移動するのも手。でもせっかく鹿鳴館調の湯小屋なのでできたら入ってほしい。タオルで隠して移動、壁に近いほうに入浴してあとは連れ合いにガードしてもらうのが吉。
    小さい子連れなら、パパに子供の脱衣は頼もう。