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◆◇会津東山温泉巡り◇◆

24.大川荘の空中露天風呂











 三味線響くロビー周辺はチェックインするお客さんで賑わっていたが、この時間に空中露天風呂に来た先客はいないようで、脱衣所も静まり返っていた。
 ドアを開けて出てみると、岩の露天風呂が二つあった。
 そこは渓流に向けて作られた岩のバルコニーのような場所で、格子の柵で囲まれた四角い余裕を持ったスペースに大小の岩風呂が並んでいる。
 バルコニーと言っても屋根はしっかりあるし、柵もがっちりあるし、大自然に囲まれているという雰囲気は味わえるが川をすぐ目の前に感じられる素晴らしい景観と言うならば、会津東山温泉で最初に入った原瀧に軍配は上がるだろう。





 まだチェックインしたばかりのお客さんたちは来ていないのか、隅に積まれた桶も乾いたままで完璧な富士山型をしている。
 ちょっと穏やかでないのは柱のあちこちに防犯ベルのスイッチが付いていて何かあったら鳴らすようにと書かれていること。
 まあ逆にこれがあるから安心して入れるというのもあるのかもしれない。
 別に男女別の普通の露天風呂だけどね。

 原瀧の露天風呂に比べればと書いてしまったが、決して眺めの悪い露天風呂ではない。
 むしろ木々に囲まれてのんびりするには良いお風呂だ。
 今日の温泉ではここで初めてごく微かな甘い臭いを感じた。もしかしたら清掃後の消毒臭かもしれないが。
 色はやっぱり無色透明だがほんの少し湯の花も見える。
 湯口とその周りの岩には塩の塊みたいな析出物が育っている。
 きしつく肌触りの中にすべらかさも感じられる。
 浴槽は二つあるがどちらもほぼ同じくらいの湯加減で熱くもぬるくもなくちょうど良い。
 源泉は先ほどの丸峰観光ホテルと同じ芦ノ牧温泉総合泉。58度以上の源泉を加水して温度調節して使っている。
 なおこの空中露天風呂は、夜は貸切風呂として使用されているようだ。

 結構ゆっくりできたが、他のお客さんが入ってきたので上がることにした。
 上がるとちょうどパパも男湯から上がってきたところだった。
 自分はこの後急いでもう一つのお風呂に行ってみようと思うと言うと、彼はすっかり呆れかえり、自分は車で待っていると言った。


大川荘の館内には盆踊りの舞台のようなものもあった




1-25大川荘の四季舞台棚田風呂へ続く


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