◇◆冬の群馬◆◇
雪煙と湯煙旅
名残惜しいチェックアウト。
受け付けてくれた男性はちょっと今機械が故障しているので手書きでごめんなさいと、仲居に明細書を書かせた。
「今日はどちらへ?」
「帰る前にスキーに行こうと思っているのですが」
「アフタースキーのお風呂まではフォローさせていただきますので、どうぞお寄り下さい」
えっ、それって帰りにここでお風呂に入れてもらえるっていうこと?
良いことを聞かせてもらった。
ちょっとまだ入ったことのない別の温泉を開拓する興味もあるけど、まあそのときになったら考えよう。
「ありがとうございます」
昨日が晴れて暖かかったので、玄関の雪の番犬は少し小さくなっていた。
「目が取れちゃってるよ」とびっくりしたような声でレナ。
今朝方、まいたけのみそ汁をよそってくれたスタッフのおじさんが出てきて番犬の目を付けてくれたが、やっぱり溶け掛けているのですぐに取れてしまう。
可哀想だけど春が近いのだ。