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◇◆冬の群馬◆◇
雪煙と湯煙旅

9.旅館たにがわの貸切露天風呂










 準備中の札を返して谷川の湯の戸を開ける。
 こぢんまりとしているが、きちんとした脱衣所がある。
 この脱衣所で面白いものを見つけた。
 防水のCDプレーヤーだ。
 へええ、音楽を聴きながら入浴して下さいってことかな。
 なかなか洒落ていると思ったが、何故か用意されているCDは赤ちゃんをあやすのに使うような日本の童謡とかディズニーとかで、結局使いものにならなかった。
 カップルの利用も多いだろうに、せめてクラシックとかヒーリングミュージックとかもう少し聴く人を選ばない音楽を置いた方がいいような気がする。

 お風呂は御影石に縁取られた長方形のもので、それほど大きくはない。
 白い塀が高いので圧迫感があり、さらに狭く感じる。
 ちょうど塀の奥の方が一段低くなっていて、そこから取って付けたように谷川岳が見える。
 なんというか、谷川岳を見せるために無理矢理作っている風にも見えないこともない。
 白い谷川岳は存在感がありそれは綺麗だけれど、やっぱり湯船に身を沈めたままではよく見えないのが残念。

 お湯は熱すぎずぬるすぎず、子供たちも喜んで入った。
 浴槽の底には磨いた大粒の玉砂利が敷いてあり、ちょっと歩くと痛い。
 でもこれはちょうど良い子供の玩具になって、しばらく二人はこれを浴槽の縁に並べて遊んでいた。

防水CDプレーヤー


確かに真っ白な谷川岳が見える



 お湯は無色透明・・・今回の群馬旅行では本当に全部透明のお湯だ。濁り湯でなくとも、茶色がかっているとか緑がかっているとか全然ない。湯の花が浮いている温泉もあったけど、とにかく全部すっきり澄み切っている。
 肌触りもきしきし。これも今回のお湯の特徴。片品方面など割とにゅるにゅるするお湯もあるのだが、何故か今回はきしきし系ばかり入っていた。この谷川温泉のお湯もさっき入った小住温泉に近いきしきしと引っかかるような感触がある。
 そして湯上がりにはなにかすべすべとするものがコーティングされたような感じが残る。

 私たちが脱衣所に入って直ぐに注文した升酒とアイスクリームが楕円形の樽に入って届けられたから、それを湯船に浮かべた。
 うーん、なんかちょっと贅沢な気分だぞ。
 アイスクリームは溶けてしまう前に食べなきゃいけないから少しばかり気が急くけれど。

 この貸切露天風呂は宿泊者は45分間2,500円で借りることができる。日帰り利用も可能だがその場合はもうちょっと高くなる。
 でも今回はトクーのプランに付いてきたので無料サービス(現在の旅館たにがわの宿泊料をちょっと見てみる? )。
 2,500円の価値があるかはお風呂のサイズや景観から微妙だが、それでもせっかく旅館たにがわに泊まるのならこんな贅沢気分にひたれるのは良いと思う。
 ちなみに旅館たにがわの温泉は、湯テルメ谷川でも使用している河鹿の湯と自家源泉の混合で、大浴場と大浴場に併設されている露天風呂では温度管理のため一部循環しているが、貸切露天風呂は完全掛け流しだそうだ。









3-10極寒の足湯へ続く


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