今日の
はやぶさ温泉は良い湯だったが、印象としてはこの
鼓川温泉も似た雰囲気だ。
なのに塩素の臭いがするだけでどれだけ興がそがれるか。
しかもこれひとつで、温泉の微妙な良さみたいなものが殺されてしまって、良いところ無しの状態になっている。塩素云々よりそこが一番残念だった。
他の常連さんたちも、今日は変な臭いがすると言っていた。
いつもはこんなに塩素臭くないということか。
「おかしいなぁ。鼓川温泉は内湯は循環だけど露天風呂は源泉掛け流しのはずだよ」
yuko_nekoさんが湯口のお湯をすくって臭いをかいだ。
「これは塩素臭くない!!」
「えっ、ホント?」
本当だ。湯口からどぼどぼと出ているお湯は全然塩素臭く無いどころか、確かに硫黄の臭いがする。はやぶさ温泉より硫黄の臭いは強い。
「じゃ、どこから塩素が・・・」
湯口の真下に移動したyuko_nekoさんは、ちょうど足下からもお湯の出る場所があることに気づいた。
「ここからもお湯が出ている。湯口より熱いみたい」
「きっと源泉温度が低いから、下から加熱した源泉を入れているんだよ」
「でもここは掛け流しのはずなんだよね」
「循環はしていないんじゃない?。でも加熱する装置の途中で塩素を混ぜているんじゃないかな」
やっと状況が飲み込めた。
それにしても、こうも塩素を入れるとこの温泉の良さが台無しだ。