駐車場の車の数はいくつぐらいあっただろう。
280台のキャパのところ、既に100台ぐらいは停まっていたような気がする。
車から降りたパパは信じられないという顔をした。
「なんでこんなに混んでるの?」
なんでって・・・有名だから。
それに考えることはみんな同じだから。
秋の三連休。渋滞必至。道路が混み始める前に家を出て、朝早く現地に着きすぎたとしても、なんとほったらかし温泉は日の出の一時間前から営業している。ここでお風呂に入って小休止。観光地がオープンする時間に山を下りればいい。
ほったらかし温泉は平成11年にオープン、さらに4年後には浴場をもうひとつ増やして、以前からあるものを「こっちの湯」、新しく作ったものを「あっちの湯」と名付けた。
「あっちの湯」と「こっちの湯」は両方とも富士山を望む絶景ぶりは変わらないが、使用源泉と浴槽の広さ、営業時間などが異なる。
今回目指したのは「あっちの湯」。
朝10時から夕方5時までの「こっちの湯」と違い、「あっちの湯」は先ほども書いたように日の出前からオープンしている(終了も甲府盆地の夜景が楽しめるように夜10時まで)。
駐車場から建物のある方へ歩いていくと、やけにリアルなかかしのような人形が立っていて、その側にサイコロが置いてある。
サイコロの目には「あっち」と「こっち」しかない。
つまりどっちに入るか迷ったらサイコロを振れということらしい。何しろ一回600円の入浴料では片方しか入れないから。
でも今回は迷いようがない。
朝8時半では「あっちの湯」しか開いていない。