3.みるみる車窓の雲は切れて
時刻になって発車。
スピードも昨日の山形新幹線と変わらないのがなんだか可笑しい。
山形新幹線を福島から先は単独では新幹線と呼ばないことがわかったとしても、それでも新幹線とちっちゃな2両編成の在来線が同じように走ることがやっぱり面白い。
途中の無人駅ではドアの横にある整理券を取ってから乗るようになっている。
整理券!
路線バスみたい。
でも昇降の少ない駅に駅員を配置するよりこの方が合理的なのかな。いろいろと興味深いよ。
そういえば昨日新幹線に乗っていたとき、進行方向左側の席だったので富士山、日光連山、那須連山、福島の山々と景色は十分堪能できたのだが、米沢から先、気が付くと反対車線の景色の方が開けていた。
パパにあっちあっちと言われて見たら、右側の窓の外は平原と町並みを見下ろすようになっていて、帰りはあっちがわに座りたいなと思っていた。
赤湯駅の手前、無意識に座っている背中側の窓を振り返った。
するとちょうど山が切れて平原が見えてきた。
あっ、もしかして昨日新幹線の中から反対車線に見た景色はここか!