夕食は6時半。
場所は佳松亭のラウンジ。山荘宿泊の夕食は四季替わり懐石。
積善館の夕食は一言で言うなら美しい。
箸をつけるのがもったいないほど彩りや盛り付けが整っていて、目にも美味しい懐石だった。
ただ、味の方は見た目に少し負けているのが残念。
決して悪いわけではないのだが、やはり外観ほどの評価は無いかもしれない。
オリジナル純米酒の元禄の湯を呑みながら、ゆっくり箸を進める。
子ども抜きで宿の食事を食べるのなんていつ以来だろう。
広く取られた窓はゆるゆると明るさを失い、やがて控えめな夕焼けの後に薄闇が訪れる。