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◆◇四万温泉・積善館の休日◇◆

15.カオナシと花火






 チェックインの時にラウンジに入って、最初に目についたのが卓上に置かれた「招待状」だった。
 招待状にはこう記されていた。
 「ご招待状 今夜、8時から9時30分まで、積善館5階の駐車場に遊びに行きますので、一緒に花火をしませんか! 楽しみにお待ちしております。ごはんをちゃんと食べてから来てね! かおなしより」
 あのカオナシがこんな言葉づかいをするとは思えないし、子ども連れじゃないからなんだか恥ずかしい気もするが、せっかく積善館に泊まっているのだし行ってみるかと私たち。







 駐車場が5階なのは、さっき書いたとおり斜面に増改築を重ねたためであり、この5階はちょうど佳松亭の地上階となる。
 夕食を取ったラウンジが佳松亭なので、夕食後にそのままロビーを通って玄関に出てみた。
 まだ8時には数分早かったため、準備が終わっていなかったが、玄関から駐車場に向けて竹筒型の入れ物にライトアップと花火用を兼ねて火を入れたり、水のバケツを運んだりと、宿の人たちが忙しく動いているところだった。
 私たちの他にも夕食後の散策と思われる大人のグループが物珍しそうに足を止めていたが、子ども連れの姿は無い。
 やがて時間になり、玄関横のベンチの前にしずしずとカオナシが連れてこられてスタンバイした。

 カオナシも暇そうだったので、空いているうちに一緒に記念撮影させてもらった。

 どうぞお使いくださいと手持ち花火も沢山用意されていたので、それを使ったりしているうちに、ちらほらと家族連れが現れた。
 親に手を引かれてやってきた小さい子は、振り返ってカオナシを見つけた時、あまりに予想外だったのか真剣にびびって半泣きに。
 小さい子の反応見てるの楽しい。





 花火をするならこの佳松亭側の駐車場が都合が良いというのは判るが、せっかくカオナシが来るなら朱塗りの橋で一緒に写真が撮れからなお嬉しいのに。

 三世代家族連れも、大人のグループも、みんな嬉しそうにまたは照れながらカオナシと一緒に写真を撮った。
 うつむきかげんのカオナシはちょっと哀愁漂う。






1-16杜の湯へ続く


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