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◇◆四万たむらの休日2◆◇

10.京塚温泉との出会い






 野反ライン山口は以前はここで食事を食べると六合村の公共温泉の割引券を譲ってもらえた。私も頂いたことがある。
 でも今、昔貼ってあった割引券に関する張り紙は見あたらず、その代わりにテーブルに気になる紙が置いてあった。パソコンか何かで画像と文字を組んでカラープリンターで打ち出したような手作り感溢れる紙だ。
 「京塚温泉しゃくなげ露天風呂」とある。
 それを見たがっちゃんは、「これから行く温泉が決まった」と言った。
 イノシシなんて食べたらせっかくお風呂に入った後なのに焼き肉の煙が髪についちゃうなんて言っていた女性陣も二つ返事で賛同した。
 くららさんだけは名残惜しそうに「私はこれで帰ります」と言った。
 がっちゃんは野反ライン山口のご主人に京塚温泉ってどんなところです?と聞いて、「広い露天風呂に源泉どばどば」とすっかり煽られていた。

 そして食事を終えて外に出ると、くららさんはまりなちゃんを後部座席に乗せてプリウスを発進させた。
 駐車場の出口でUターンして、手を振ってお別れ。
 残されたメンバーは、yuko_nekoさん、がっちゃん、ちび姫ちゃん、えんぴつさんとえんぴつさんを迎えに来た消しゴムさん、そして我が家のカナとレナと私。
 目指す先は今回最後の温泉、京塚温泉しゃくなげ露天風呂。


野反ライン山口のテーブルにあった気になる紙



 「京塚温泉、京塚温泉・・・名前だけはどこかで聞いたような気もするけど、場所もどんな温泉なのかも全然知らない」
 「私も」
 結構群馬によく来ているはずのメンバーの誰も京塚温泉がどんな温泉なのか知らなかった。
 知らなかったのにたまたま入った食事処で見つけるなんて、何か縁があったのかもしれない。
 がっちゃんと消しゴムさんの車は連れ立って野反湖方面へ走り出した。
 京塚温泉に入るには「鍵」が必要で、鍵を管理しているのは野反ライン山口と繋がりのある国道沿いの豆腐屋らしい。そしてその豆腐屋のことはyuko_nekoさんとがっちゃんは知っていた。温泉云々は別にして、以前この辺りに遊びに来たときに豆腐を買ったことがあるんだそうだ。
 山道を登っていくと、時折鮮やかな紅葉が目に入るが、もうほとんど木は葉を落としている。道の先には野反湖があって、そこはもう分水嶺の先、野反湖の水は太平洋ではなく日本海側に注ぐはず。




例によって後部座席からでは景色を撮るのは難しい




2-11豆腐屋の温泉へ続く


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