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◇◆四万たむらの休日2◆◇

5.四万たむらのバイキング











 とりあえず私とyuko_nekoさんで四人の子どもたちを先導することになった。ミサミサちゃんだけはパパの部屋に戻って寝たので、ちゃんとパパと一緒に朝ご飯を食べに行っていた。
 四万たむら花湧館の朝食はバイキング形式。
 和食も洋食も好きなように選べるようになっていて、卵などは注文に応じて目の前で焼いてくれる。

 バイキング会場の手前にちょっとした休憩スペースがあって、そこにだださんや晶ちゃんが座っていた。
 「晶ちゃ~ん」
 そう言えば私は昨日から、この忘年会の主役である晶ちゃんとほとんど話をしていなかったのだ。
 ケーキ入刀イベントの後は子どもたちの歯磨きなどのために部屋に戻ってしまってそれきりすれ違ってばかり。
 肌の乾燥を防ぐためか指無しの白い手袋をしていてそれが何だか痛々しい。
 でも表情は明るかった。
 「今度一緒にキャンプ行きましょう。キャンプ行かれるようになったんですよ」
 積もる話がいっぱいあるような気がする。
 きっと次の機会には沢山話ができると思う。
 どうぞだださんとお幸せに!!





 めいめい食べたいものを皿に取った子どもたちは子どもたちだけでテーブルを囲んでいた。
 バイキング会場の一番奥に既に朝食を終えたえんぴつさんが座っていて、その隣のテーブルにしたようだ。
 私とyuko_nekoさんとがっちゃんは、えんぴつさんのテーブルにトレイを置いて腰を下ろした。

 ぱくぱくと朝食を食べている私たちを見て、えんぴつさんは新たに自分のデザートを取ってきた。
 そのときに使った新しいトレイがあるので、えんぴつさんの前にトレイが二つ。
 隣のテーブルから振り返ってそれを見つけたちび姫ちゃんは、パパのがっちゃんが二人分平らげたのかと思って目を丸くしていた。

 子どもたちは本当に仲良しだった。
 ぺちゃくちゃとおしゃべりしながら特に騒ぐこともなく四人とも朝食を食べ終えた。
 「デザートもあったよ。ヨーグルトとかフルーツポンチとか。自由に取ってきていいんだよ」そう言うと、四人並んでデザートを取りに行った。

 ところが戻って来る途中、レナが転んで自分がパイナップルを入れたトレイを落としてしまった。
 慌てて助けに行った。転んだこと自体は大したことないようだが、彼女はこういうとき恥ずかしいと思う気持ちが強く立ち直れなくなる。そうすると周りに迷惑を掛けるかもしれない。

 案の定レナは泣き顔で帰ると言い出した。
 私の服を引っ張ってバイキング会場の外へ連れ出そうとする。
 彼女はこういうときどうしても気持ちの切り替えが上手にできない質だ。
 心配したカナやまりなちゃんがやってきた。
 大丈夫だからと伝えて、私はレナと一緒に部屋の外に出た。

 もうほとんど食べ終わっていたから部屋に戻るか。
 デザートを食べ終えた子どもたちがまた心配してご用聞きに来てくれたので、座席に残してきた私のバッグを持ってきてくれるよう頼んだ。
 そしてさっき晶ちゃん達が休んでいた廊下の椅子でレナをなだめていると、やがて食事を終えたyuko_nekoさんたちも出てきた。








2-6四万たむらで迷子になるへ続く


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