沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
沖縄のホタルは見られる時期が長く、名護にも知られざるホタル・スポットがある。
去年、モンパの木というエコショップのツアーで連れていってもらい、私たちもそのことを知った。
但し、ホタルの生息域がネット上で公になり、心ない人たちに荒らされないためにも今回も場所は非公開とさせてもらう。
ホタル・スポットまで行くには車が無いと無理だ。
なのでパパは大好きなビールを飲まずに日が落ちるのを待っていたのだ。
この時期の落日はだいたい7時20分頃。
私たちは7時過ぎにマンションを出発した。まだ日は完全には落ちていない。
見覚えのある道を通り、ホタル・スポットへ。
ホタルは清流のあるところ、空気が綺麗なところ、そして明るくないところにしか姿を現さない。
そんなことは無いとは思うが、もしこの一年間で例の場所の水が枯れていたりしたら、もうホタルは見ることができなくなっているかもしれない。
車を停めて、川沿いに歩いた。
辺りは少し薄暗くなってきたが、まだ空は明るい。水が流れる音が聞こえる。
木の上で何かががさがさと動いた。
オオコウモリだ。
名護にはオオコウモリも沢山生息している。
彼らは名護の環境を気に入っているらしく、山の中だけでなく、21世紀の森公園や市役所に植えられた木の枝にも人を恐れることなく姿を現す。
たぶん果樹を栽培している農家からは煙たがられると思うが、一般市民はコウモリに危害を加えたりしない。
オオコウモリたちは安心して枝からぶら下がり、好きなだけ木の実を食べる。
目の前の木にぶら下がったコウモリも、私たちを気にする様子もなく、枝をかきわけたり木の実を食べたりしていたが、やがて真っ黒な羽を広げて飛んでいってしまった。
空を見上げると夕焼けが見えていた。
既に太陽は沈んでいる時間だが、完全に暗くなるまでにはまだ少し時間が掛かる。
パパがアオミオカタニシを見つけた。これは一見緑色したカタツムリのように見えるが、タニシの仲間なので殻に蓋が付いている。目玉も角の先ではなく角の根元に付いている。
でもホタルは見つからない。
少しずつ少しずつ辺りは暗さを増していく。