沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
駐車場に戻ってきたのが午後1時15分。
出発してからおよそ3時間が経っていた。
子どもたち、途中で音を上げずによく歩いたと思う。
本当にがんばった。
井戸水で手を洗い、駐車場にこしらえてあった四阿でお弁当を広げた。
今思い返してみても、よく戻ってこられたと思う。
ここは静かだ。風に乗って蝶が通り過ぎる。
本当にさっきまでの大冒険が嘘のようだ。
駐車場の車は増えていた。
普通車だけでなく、あろうことか幼稚園バスが二台も停まっていた。
幼稚園バスー!?
やっぱりター滝は幼稚園児でも行かれるの?
というか、ター滝はいったいどこ!?
まさか。
ふと浮かんだ嫌な予感に私は思わず食事中の家族を置いて駐車場を出た。
行きに見かけた道のすぐ脇の川原。
もし間違っているとしたらあそこしかない。
あ~っ。
川原には先生の引率のもと、めいめい帽子を被りラッシュガードを着た園児たちがずらりと並んでお弁当を食べていた。
そしてその川原の目の前を流れる川は、そこで既に二股に別れ、なんとそのうち一方は間違えて歩いていかないように金網でがっちりと封鎖されていた。
判った。
私たちが歩いていったのは、あの金網で封鎖された方の川筋だったのだ。
ほら、如何にもここがスタート地点ですよというこの道路脇の川原から歩き始めれば、悩むことも迷うこともなく、ター滝へ行かれたのだ。
それをわざわざ道路の方を先へ進み、もっと上流から川に降りようとしたので、違う川を遡ってしまったのだ。
信じられない、もう~。
駐車場に戻ってそのことをパパと子どもたちに報告した。
「大冒険をした川と違って、たぶん正しい川を歩けば、それこそカーンタンにター滝に行かれるみたい。今から行ってみる?」
「行かないに決まってるじゃないか!!」
・・・だよね。
「・・・もしかしてパパ、もう二度とター滝には行かないと思ってる?」
「たぶんね」
はーっ。
何だか一昨日同様疲れ切っていた。
今回の旅は何もかも上手くいかない。
何をしても裏目に出る感じ。
それにしてもこんなに間抜けな大冒険をしたのはうちぐらい?
あそこしか有り得ない・・・そう思って駐車場を出て左手へ走る。
あの車が何台か停まっているあそこから川に降りられたはず・・・
あ~っ!!
川はこの画像の場所から既に二手に分かれ、奥へ向かう方が正しいター滝への道であり、手前左の方へ流れている川筋は金網で塞がれていた。