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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

11.暗雲立ちこめる










 帰り道、道路が塞がれている。
 駐車場を出て少し行ったところ。山の中に何か鉄格子やネットに覆われた施設がある。
 そこの横の道路でクレーン車が頭上の木の枝を伐採している。
 それはいいんだけど、そうやって思いっきり道を塞がれると・・・。
 クレーン車は伸ばしたクレーンの重みで倒れないように車の横に二本、足のようなものを突き出している。
 とにかくクレーン車はともかく、その足を引っ込めないことには絶対対面通行できないって。
 作業員は足の横の草むらをかきわけてここを通って下さいと指示するが、だから狭すぎて通れないってば。
 すると作業員はさらに草むらをかきわけて・・・だからいくら草むらをかきわけても道路の巾を考えたら絶対通れないって。
 こっちがいっこうに進まないのを見て、ようやく作業員は足を引っ込めさせることにしたらしい。
 そのためにはクレーンをまず引っ込めないといけない。
 ウィーンとクレーンが引っ込み、それからクレーン車の安定を守る足が引っ込められた。
 そうだよ、最初からそれしか方法はないんだって。




 海沿いの国道まで戻ってみると、どうせ大宜味村まで来たなら道の駅おおぎみまで行ってみようという気になった。
 道の駅おおぎみには良いマンゴーがあるはずだ。
 道の駅と国道を挟んで綺麗なビーチもあって、そこには何故かカモがいたりする。

 車を北に向けると、何やら正面に怪しい黒雲がむくむくと広がっているのが見えた。
 後方はよく晴れているのに、何だか不安を煽られる。
 さて道の駅おおぎみというのは、沖縄にたったの四つしかない道の駅の一つだが(道の駅みたいな施設、例えば昨日行ったなかゆくい市場みたいなところはあちこちにあるが)、あんまり道の駅っぽくないところなのだ。
 同じ沖縄本島北部の58号線には、他にも道の駅許田とか道の駅ゆいゆい国頭とかがあるのだが、これらがそこそこ広くて綺麗なのに対し、何だか道の駅おおぎみはよく道の駅として認定されたなぁと思われるほど、こぢんまりとしている。何となく普通の商店に毛が生えたような感じ、とまで言うと言い過ぎだろうか。
 もちろん道の駅として機能しているわけだから、食事処とかインフォメーションとかトイレや休憩所はあるのだが、薄暗い店内に適当に果物が並べられている様子は、良くも悪しくも沖縄の田舎らしい光景だ。
 私はそんな道の駅おおぎみが、道の駅らしからぬところが好きだった。
 道路を挟んだビーチでカモなんか放し飼いで飼っていて、うちの子どもたちに餌やりを手伝わせてくれたりとフレンドリーなところも好きだった。
 それに何より去年ここで買ったマンゴーは絶品だったのだ(マンゴー買ったらパイナップルもおまけしてくれたし)。



「ちぃぱっぱ絶景です」この看板も気になるよねぇ


海の方角は晴れている・・・でも陸の方角は・・・



4-12道の駅大宜味へ続く


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