◇◆野沢温泉&子連れスキー旅◆◇
9.ブルーレイクホテルじゃなくてレイクサイドホテル
パパは電話を切った。
どうも向こうはこちらの条件を聞いたうえで可能かどうか確認してみると言ってくれたらしい。折り返し電話をくれるそうだ。
「とても親切そうなお兄ちゃんだったよ。とにかくレイクサイドホテルまで行ってみよう」
そしてナウマンゾウ博物館まで来ながら入館料も払わず、私たちは元来た雪道を引き返して行った。
さっきも車を停めた町営駐車場のところでパパは茫然とした。
「あれ、ここ、レイクサイドホテルじゃなかったっけ」
・・・看板にはブルーレイクホテルって書いてありますが・・・。
そうしているうちにレイクサイドホテルのお兄さんから連絡が来た。何とかなりそうだと言う。
お兄さんに改めてレイクサイドホテルの場所を聞き、そちらへ移動することにした。
教えられたとおり湖畔の道を更に先へ進むと、湖に添って道が右へカーブしているところにレイクサイドホテルが見つかった。
駅の駅名表示板を模した看板が立っていて、宿泊者は建物の手前を、日帰り客は奥から入り車を駐車場に停めるよう記載されている。
が、とにかく激しい雪で路上もほぼ埋もれかけている上に、ホテルに降りる通りはほぼ新雪状態。
さらに雪の深そうな奥から行くことを諦め、とりあえず宿泊者用の入り口から入ることにした。
レイクサイドホテルはなんとなく昭和の臭いがするホテルだった。
バブルがはじけて以降のことは判らないが、その昔はレジャーで賑わったのだろうなと思われる昔懐かしさが感じられる。
特に古びているわけではないが、デザインなどが今風では無いのだ。
ホテルは湖に面していて、正面には雪をかぶった桟橋が突出している。
吹雪の中、人の気配は全く無い。
ただ、湖も湖畔の木々もホテルの屋根も真っ白に染まっているだけだ。