◇◆野沢温泉&子連れスキー旅◆◇
信濃町はもうひと山越えれば新潟県という立地にある。
信濃町ICから野尻湖は車で数分という近さで、何といっても野尻湖の名を全国的に有名にしているのはナウマンゾウだ。
ナウマンゾウと言えば氷河期に生きていた生物。日本のあちこちから化石が出土しているが、その中で最も有名なのが野尻湖のナウマンゾウだ。
野尻湖からはナウマンゾウの化石とともに旧石器時代の狩猟道具が発掘されている。
これは遠い昔の日本人がナウマンゾウの狩猟を行っていた証拠ともいえる。
とにかく野尻湖といえばナウマンゾウなのだが、ワカサギ釣りをしたいと言っても何をどうすればよいのか当てもないまま野尻湖湖畔に来た私たちはここで途方に暮れてしまった。
国道から一歩入ると雪まみれの道。
スタッドレスで良かった~。
カーナビには適当に野尻湖を入力していた。
とにかく湖の見えるところまで行ってみれば何とかなるだろうという行き当たりばったりな計画だ。
ナビは国道18号線の信号で右折するよう指示してきた。
信号の右の道を見やると・・・雪だらけ。
一応国道上は車通りも激しいので雪は積もっていなかったが、一歩わき道へ入ればこの吹雪、あっという間に降り積もる。
パパと私は顔を見合わせた。
良かったね、スタッドレスに履き替えてきて。
実は旅行の前の週末、スタッドレスにするべきかしなくていいか悩んだ末、1時間ほども掛けてタイヤを取り換えたのだ。
なのに昨日一昨日と野沢温泉までの道のりに雪は無かった。
履き替えて損したかもと思っていたのだが、ここにきてようやく履き換えた意義があったと確信できた。
この先の道はノーマルタイヤでは難しい。
本当に湖まであとちょっとみたいなんだけど。
曲がると小さな十字路があり、右へ行くとナウマンゾウ博物館があるようだった。直進すれば湖畔に出るらしい。直進してみた。
確かに直進して突き当ったところは湖畔を一周する道のようだったが、湖までは距離があって何やら寂れた遊覧船乗り場やら民宿に毛の生えたホテルやらがぽつりぽつりと雪にうずもれている。
どこも閉まっているように見えるし誰もいないように見える。
途中に観光案内所の札の出た建物もあったが、どう見ても入り口が封鎖されているようだ。
いったいぜんたい野尻湖の冬の風物詩、ワカサギ釣りの屋形船ってどこに行けば乗せてもらえるの?
湖畔の道に出た(左手の建物のさらに左に湖畔がある)