◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
道の先が薄暗く不安になったが、すぐに開けたところに出た。
くすり道の両側に並ぶ灯篭には、それぞれ寄進した製薬会社のプレートが貼られている。
CMなどで名前を聞いたことのある日本の製薬会社ならほぼ全ての名前が見られるような気がする。それだけ薬効豊かな神様が祀られているのだろう。
道の途中に大国主命の盟友であり国造りに尽力した小柄な出雲系の神 少彦名神を祀った磐座神社もある。こちらも社殿は無く磐座を神座として祀っている。
屋根の付いたお賽銭箱に「玉子・酒等のお供物は献備台の上にお供えください」の札が貼ってあり、玉子と酒とはいかにも蛇を連想するなぁと思ったり。
さらに進むと池が見えてくる。
統一感のない表示板がいくつかあって、ここが山の辺の道の一部であり、近くに大神神社、狭井神社、久延彦神社、若宮社、桧原神社などがあることがわかった。
山の辺の道というのはガイドブックの写真などから自転車でも回れるような狭いながらも平らな道をイメージしていたが、階段も多くこんなに奥まった道もあるのだな。
また、同様にガイドブックには大神神社はもちろん、狭井神社や桧原神社は載っているが、実際に山の辺の道を歩くと摂社、末社が多いのだろうが記載されていない小さな神社がごまんとありそうだ。それらひとつひとつに由緒言い伝えなどありそうで、いつか全体を通して歩きたいと思った。ゆっくり歩くだけの時間が必要だ。