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滑川温泉湯治日記4-6


6.雨の姥湯温泉

 姥湯に至る道を登り始めるとすぐに、滑川雨量観測所と書かれた小屋があり、近くに小さな池がある。
 池の周りには水芭蕉が沢山咲いていて、そこから下を見下ろすと、ちょうどそこは滑川の露天風呂の真上だった。

 このあたりは滑川温泉の私有地らしい。その旨書かれた札があちこちに立っている。そこを過ぎると道は少し細い簡易舗装路になる。
 以前は滑川から先はダートコースだった。そしてスイッチバックしないと車が上がれないのでも有名だった。
 今はほとんど舗装されていて、スイッチバックのカーブも巧くハンドルを回せばスイッチバックしなくても登ることができるようになった。
 それでも姥湯の手前はダートのままである。


滑川雨量観測所の側にある池と周辺の植物
水芭蕉が沢山咲いていました ちょうどここから見下ろすと、真下が滑川の混浴露天風呂
脱衣所の屋根がよく見えます


 お昼過ぎだったが、かなり車の往来がある。この道の先にはもう姥湯しかないのだから、行き来する車はみんな露天風呂目当てだ。
 混んでいそうだな。

 岩の崩れた後のような、茶色く露出した崖が見えてくると、ああ、姥湯に来たんだなと思う。
 道の途中で二台の車に追い抜かれたが、ほとんど無秩序に停められた駐車場のタイミング良く空いたスペースには、私たちを抜いていった赤い車がすっと入ってしまった。
 呆れるほどに混んでいる。
 だけど呆れるにはまだ早かった。
 風呂の混雑は駐車場の比ではなかったのだ。


以前はスイッチバックしないと上れない山道で有名でしたが、今は道幅も多少広くなり、かなりの部分が舗装されたので行きやすくなりました。

それでもラストはやっぱりダート。

そしてこの崩れ落ちたような露出する独特の岩肌が見えてくると、ああ、姥湯に来たのだなと思います。




4-7.大混雑の秘湯へ続く


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