滑川温泉湯治日記2-4

4.少年剣士とみちのくプロレス

　左備軍団、後備軍団、後押軍団と続いた後、かわいらしい小学生の軍団が現れた。少年二十八将だ。ちょうどここで行列は一時停止して雄叫びをあげた。小さな少年剣士たちも刀を抜いてエイエイオーと声をそろえていた。

　なぜかこの後ろには、みちのくプロレスの一団が通り過ぎた。
　特別参加とのことだが、何だか浮いている。

　この後、みこし渡御の太鼓車や鼓笛隊がやってくるのだが、ちょうどお昼時でもあり、切り上げて目の前の金剛閣に入ることにした。

　金剛閣というのは、黄木という大正時代から続く米沢牛専門店が経営する米沢牛専門レストランだ。
　ステーキ中心の洋食レストラン、和食レストラン、韓国風焼き肉屋とフロアごとに分かれており、このとき既に洋食レストランは満席だった。
　パパは米沢牛でぜひすき焼きを!!と考えていたので迷わず和食レストランを選んだ。案内された部屋はまだ半分ほど席が空いている。パレードが全部終わる前に来たのが幸いなのだろう。
　ふいに近くでマーチが聞こえた。窓際から見下ろせば、金剛閣の駐車場でマーチングバンドとバトンガールが演奏を始めたところだった。ここもお祭り会場の一角になっているのだ。