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宝台樹キャンプ場日記

4.特賞、大当たり



 内湯の場所が判らなかったので、途中にある厨房のようなところで聞いてみた。
 すると、入ってきたのとは別の階段を下りて、自動販売機のところで左に行くようにと教えてもらえた。
 宝川温泉といえば露天風呂。
 内湯はずいぶんと目立たないようだ。
 教えられたとおり階段を下りて自動販売機のところまで来ると、やっと表示があった。左へ進み靴を脱ぐ。
 みんな露天風呂へ行ってしまってこちらは誰もいないかと思ったが、内湯もそれなりにお客さんが入っていた。

 とはいえ脱衣所も浴室もとりたててこれというものは無い古さ。
 ちゃんとシャワーとカラン、シャンプー、リンス、ボディーソープは備え付けられている。
 子供たちを洗ってから入らせた。
 二槽に別れていて、向かって左側が熱め、右側がぬるめだ。
 わずかに茶色っぽい湯の花が舞っているだけで無色透明。
 臭いは前に宝川温泉に入ったときにも感じた温かい湯か沢水のような臭いしかしない。
 パパが待っていると思うとあまりのんびりはできない。
 ここではやはり露天風呂がメインだし、と思い、急いで上がり着替えた。
 yuko_nekoさんもすぐに出てきてえんぴつさんも続いたが、晶さんだけはまだ入っているようだ。
 「私が子供たちと一緒にパパを迎えに行ってくるから、yuko_nekoさんたちは晶さんが出てきたら先に露天風呂の方へ行っていて」
 「じゃあ熊の檻の辺りで待ち合わせよう」

 息を切らせながら休憩室へ戻ると、だださんはいなくてパパだけが所在なげに待っていた。
 だださんは一人でお風呂に行ってしまったそうだ。


休憩室には何故か熊を従えたお雛様・・・今、真夏だよぉ、季節外れでなんだか不気味。
ついでに20年ぐらい前の観光系業界誌発見。広告が古くさくて泣かせる。



 再び階段を下りて、今度は露天風呂の方へ。
 前にも見た民芸品、骨董品の並ぶ通路を進むと、途中に改札があった。
 入浴料も払わずタダで入ろうとする不届きものでもいるのか、入浴券をチェックするのだ。
 改札の手前で慌ててタオルなどを入れている袋を探った。
 その間にパパは子供たちとさっさと進んでしまった。
 改札係のおじさんは、入浴券の確認をするとともにくじ引きをさせてくれる。このくじ引きはしょっちゅう行われているらしいが、前回来たときにはやっていなかったので初めてだ。

 手を突っ込んで、最初に触れた青い紙を出した。
 開いてみると・・・他の紙には1とか2とか数字の印が押してあるのに対し、自分の引いたそれは汚い手書きの鉛筆書きで「露天風呂2」と書かれていた。
 なんじゃこりゃ? と、思ったら、
 おじさん「大当たり、特賞だ、入浴券2枚で3,000円分だよ」

 えっ、うそ、本当に?
 通路の先にいた家族を呼ぶ。
 「当たったって」
 「レナも当てたよ、一等」
 レナは一等の商品からぬいぐるみを選んでいた。
 「私のは特賞だって。宝川の入浴券2枚」
 「やるなぁ・・・でもどうせなら、今回の入浴料をタダにしてくれればいいのに」
 「売っちゃえばいいじゃん」
 「・・・げっ」

 子供たちはくじ引きより熊に会いたくて仕方ない。
 特にちび姫ちゃんは宝川に来たときから「本当に熊がいるの? 小熊もいるの? どこで会える?」と、もうわくわく。
 カナは、レナだけがぬいぐるみを引き当てたのでちょっと機嫌を損ねている。
 通路を出て少し行くと、熊の檻がある。
 大きな熊と中くらいの熊がいるのが見えたが小熊はよく判らなかった。
 前に来たときは小熊二匹が檻の中ではなく川沿いに繋がれてじゃれていたが、今日はそういうことはないようだ。
 ちび姫ちゃんはもっとゆっくり熊を見ていたがったが、直接内湯から露天風呂に向かったはずのみんなの姿が見えなかったので、私は思わず子供たちを急かした。
 みんなもう、露天風呂の方に入っちゃったかもしれない。


古道具屋? 物置? この辺の訳の判らなさが宝川温泉




2-5.混浴バスタオル巻に関する一考察へ続く


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