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宝台樹キャンプ場日記

5.混浴バスタオル巻に関する一考察



 宝川の周囲は夏の緑に染まっていた。
 川の両岸は木々が生い茂り、せせらぎが白い飛沫を上げている。
 ここは本当に四季折々、絵になる露天風呂だ。
 最初に見える摩訶の湯の脱衣所入り口に、変質者が一人立っていた。ばかばかしいので無視して通り過ぎる。
 後ろでは他の複数の男性が「あいつ、おかしいんじゃないか」、「馬鹿だぜ、馬鹿」なんて言っている声が聞こえた。
 ホント、せっかく景色の良い露天風呂なのに雰囲気台無しになっちゃう。

 お風呂まで来たけど、yuko_nekoさんたちの姿は見えない。
 遅れていると思ったが、どうも先に来てしまったようだ。
 パパが、「子供たちを脱がしてくれれば先に連れて入っているから、あなたはyuKo_nekoさんたちを待っていれば」と言ってくれた。
 そこで女性用の脱衣所で子供たちを脱がせた。
 ここは男女別の脱衣所があるのは有り難いが、女性用は笑っちゃうほど狭い。後から知ったが、女性は女性専用の摩耶の湯脱衣所を使うのが賢いようだ。

 ほとんど待たずにyuko_nekoさんとがっちゃんがあらわれた。
 晶さんとえんぴつさん、消しゴムさんは一休みしてから露天風呂に来るという。
 がっちゃんも私同様、宝川の入浴券2枚を当てたらしい。
 子供たちはもうパパと入っていることを伝えて自分はトイレに行くことにした。
 yuko_nekoさんも脱衣所入り口でわざとらしく外側向いて仁王立ちしている変質お馬鹿さんに鼻白んでいた。


手前の吊り橋のところ。緑が眩しい。 もうひとつの吊り橋から。左側に見えるのが女湯露天風呂のある建物



 何だかお風呂に入る前に何かと走り回っているなぁ。
 とりあえず狭い脱衣所でタオル巻になる。
 宝川温泉の混浴はバスタオル巻可だ。巻くためのバスタオルも100円でレンタルしている。バスタオルを持参していない人だけでなく、自分のタオルをびしょぬれにしたくない人にもお役立ちだ。
 脱衣所の外に出ると、既にのぼせかけた子供たちとyuko_nekoさんが摩訶の湯と般若の湯の間にある水飲み場で休んでいた。
 秋に入ったときにはあれほどぬるく感じた宝川のお湯だが、流石に真夏にはそれなりに熱かったらしい。

 子供たちはパパと浅い般若の湯に入るというのでyuko_nekoさんと二人で橋を渡って川向こうの子宝の湯に行ってみることにした。
 子宝の湯は二階に休憩室がついていて日陰があるし、200畳サイズと一番広さも広い。

 タオル巻姿で橋を渡っていると、ようやく晶さんたちがあらわれた。
 しかし、晶さんもえんぴつさんも女性専用摩耶の湯に消えてしまって、またしばらくあらわれなかった。

 子宝の湯に入ってようやく一息つけた。
 露天風呂に入るまでがこんなに長かったとは。
 子宝の湯も満員御礼。カップルやら男性グループやら目のやり場に困ってしまう。
 女性はみんなしっかりタオルを巻いている。
 やっと晶さんとえんぴつさんが摩耶の湯から出てきた。
 「打たせ湯だけはたまご臭で良かったけど、浴槽はまるで循環を疑うようなレベルのお湯だった」とのこと。
 子宝の湯の方が状態が良いと二人は口々に言っていた。
 晶さんは正統派バスタオル巻。
 えんぴつさんは上の方を外側に少し折り返した変則巻き。こうするとはだけにくいのだそうだ。
 私とyuko_nekoさんは端からゴム入りバスタオル。子供がプールの時に使うようなあれだ。
 たぶんこのゴム入りは混浴露天風呂に幻想を抱く男性陣からは不評なんだろうな。色気もなにもありゃしないから。
 でもいいところもあるんだよ。
 何しろこれは掛け湯のできるタオル巻なんだから。
 上のゴムをびろーんと伸ばしてお湯を掛けることができる。
 これでタオル巻女は掛け湯もしなくてばっちいとは言わせない。



2-6.これこれ、これが本当の宝川温泉へ続く


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