子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉 > 2-30ラムネ温泉館

◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

30.ラムネ温泉館










 看板も可愛らしい。ラムネ温泉館のロゴの周りにはしゅわしゅわとした泡が浮いている。
 てるてる坊主があわあわの温泉に入っているような、南伸坊氏がデザインしたと言うキャラクターのシンプルなイラストも可愛い。
 こうしてみるとえらく外観にこだわった日帰り温泉施設だ。
 しかしこだわっているのは外観だけでは無かった。
 土産物なども置いている受付の建物で入浴料を支払うと、ここは初めてですか?と問われ、初めてだと答えるとパウチされた説明書を渡された。
 表面に「大浴場のご案内」。
 裏面に「ラムネ温泉の温泉自慢」。




 大浴場のご案内にはトイレやロッカーの案内のほか、温泉自体に洗浄・殺菌・美肌効果があるためシャンプー・石鹸を設置していないことなどが普通に書かれていたが、裏面の温泉自慢には、露天風呂と家族風呂は高濃度天然炭酸泉で、長湯温泉内でも顕著な泡付きが楽しめる炭酸泉はここだけと書かれている。
 炭酸ガス含有量は1380ppm・・・と言われてもピンとこないが、入浴剤バブの13倍と書かれると凄そうな気がする。
 ちなみに高濃度炭酸泉の露天風呂に隠れて地味な印象があるが、内湯のお湯もミネラル分が豊富な濁り湯と記載されている。

 受付棟から庭園越しに見る浴室棟も独特だった。
 平屋の建物を両側に従えて、中央だけ高いそこは、やはり他の建物同様白黒のストライプが印象的な漆喰壁で、屋根はまるで帽子のように見える。それを意識してか、二つ並ぶ窓も目のようだ。
 やっぱり読めない文字で書かれた外国の絵本の世界のようだ。




 温泉棟に行く途中に水飲み場のような飲泉所があり、飲んでみると本当になまぬるいサイダー。
 雑味が無くしゅわしゅわが凄い。
 これは本当に本当のラムネだ。手を加えていない天然の温泉でこの味は驚き。冷やして甘みをつけたらめちゃめちゃ美味しそう。

 脱衣所は施設の規模からすると思ったより小さく、浴室に続く扉はさらに小さかった。
 なんだかね、背をかがめて入るような感じの扉。茶室に入る時のにじり口の精神をイメージしたのかと思った。それとも不思議の国のアリスかな。

 その小ぶりな扉を開けて入った内湯の造りも変わっていた。
 テラコッタで出来た人工洞窟みたいな感じ。
 三つぐらいの浴槽が壁に沿って並んでいて、お湯は高いところから順に流れ込むようになっている。
 壁とか床とか温泉成分で染まっていて、高いところに小さな窓もあるにはあるんだけど、まったく外の景色が見えるようなものではないので、益々籠った感じがある。



2-31ラムネ温泉館の銀のアワアワへ続く


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