◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
結局、四辻で引き返すことに。これは引き返す途中で振り返って撮った一枚。
あっという間にこれからの予定が決まり、私たち三人は早足で下山に取り掛かった。
私がもたもたしていると、先に行った二人は時々立ち止まって待っていてくれる。とにかく速攻で降りる。
赤い鳥居のトンネルを潜り、潜り・・・行きとはうってかわってあっという間に千本鳥居の始まりの本殿に着いてしまった。
時間にして15分弱。
考えてみれば上り坂より下り坂の方が早いに決まってる。
降りてくると現実世界に戻ってきたような気がした。
鳥居というのは人の世界と神の世界の境目に立つもの。幾千の鳥居を潜るということは、幾千の境界を越えたということか。
修学旅行生や外国人の参拝客も多かった。
みんなどんなことを考えて鳥居を潜り続けるのだろう。
小型犬を連れた参拝客もいたのには驚いた。
「犬って狐と仲が悪そうだけど連れてきても大丈夫なのかな? 犬猿の仲とかじゃないのかな?」と私が言うと、「犬猿って、そりゃ狐じゃなくて猿でしょ」と娘たちに突っ込まれた。
東寺に移動するには鉄道を使う手もあったが、もうさっき伏見稲荷に来るのにタクシーを使ってからハードルが低くなったのか、時間を有効に使いたいと思ってもうタクシー以外の選択肢は考えられなかった。
なんせ移動時間も全部込みであと1時間15分しか無いのだから。
伏見稲荷大社の正面入り口は先ほど入ってきた北西の細い参道ではなく、西側を向いた広い参道のようだ。
ここを出たところがちょうどJR稲荷駅に近い国道201号線で、すぐにタクシーは拾えた。
行先は東寺。
東寺餅を売っている東門前。運転手さんよろしく。
いよいよ四日間の京都旅行、ラストを占める観光名所だ。