4.草津温泉外湯 千代の湯
やっと自分の場所が判ったので、今度は
千代の湯まで間違えずに行かれた。
千代の湯に行くのに道を間違えるとか、自分の馬鹿さ加減に情けなくなる。
千代の湯はお客さんがいた。さすがは
白旗、
地蔵と並んで草津が推す三大外湯(勝手に名付けた)の一つ。
入り口の前には湯上りらしい数人のお客さんがいたが、浴室にはもう上がるところだった二人の他、もう一人観光客の女性がいるだけだった。
千代の湯のお風呂は正方形に近い。
しかしそんなに大きいわけではないので、やはり入浴客が集中すると狭く感じるかもしれない。
源泉はここもさっきの関の湯同様、湯畑のもの。
湯畑源泉は何故か引き湯距離がある程度長い方が特徴が出るような気がするので、そういう意味では
関の湯も千代の湯も昨日の御座乃湯もそんなに強いインパクトは無い。
草津のお湯の中では癒し系。
一緒に入っていた女性が「草津って白く濁っていないんですね」と話しかけてきた。
確かに草津温泉には白濁しているイメージみたいなものがある。
「外湯の白旗乃湯はだいたい白濁してますよ。あと地蔵乃湯も結構白いことが多いです。少なくとも昨日は真っ白でしたよ」
へえーと目が輝きだした。
「白旗乃湯ですね」
「実はさっき行ったらこれから清掃って言われちゃったんですけど、そろそろ終わるかも」
言いながら、自分でそうか、もしかして今からなら入れるかもと思いだした。よーし、千代の湯の後は白旗乃湯に戻ってみよう。