◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記
18.帯広でカセットコンロを探し回る
レナは食欲も無いと言っていたのでテイクアウトもできたが持ち帰らなかった。
しかし車の近くまで戻ってきたとき、パパはまだ諦めきれないようでどこかにカセットコンロは売っていないだろうかと言い出した。
私が藤丸百貨店の近くにアーケードの商店街があったよ。洋服屋が多いように見えたけど、もしかしたらあるかもしれないと言うと、「行こう」と言う。
正直またあの道を歩くのかと思った。
JR帯広駅から北に伸びている西二条通りを往復するのはこれでなんと三度目だ。
結局アーケードのあったタウン8広小路でもカセットコンロは見つからず、帯広でカセットコンロを入手するという作戦は失敗に終わる。
ようやく車に戻ったのは5時45分。そろそろ花火大会会場への移動のことを考えなくてはならない。
パパはタクシーを使おうと思ったようだった。
ところでその前にやることがあった。
それは今夜、キャンピングカーを停めて寝泊りする場所を決めることだ。決めて、必要なら予約等の手配をしなくてはならない。
パパが一計を案じた。
「今日はもう花火大会が終わった後では遅い時間になっているだろうから、寝るためだけの場所があればいい。電源のあるキャンプ場に泊まっても電源故障で使えない部分も多いし、本当に遅い時間に到着して寝るだけだったらキャンプ場の設備も有効に仕えず利用料がもったいない」
「じゃあ道の駅みたいなところに泊まるの?」
「考えたんだけど、明日ラフティングをするならそのラフティング受付の駐車場に停めさせてもらえないかな」
そうなのだ。
実は明日はどこかでラフティングをしようと考えていた。
キャンピングカーを停めた駐車場(ぱんちょうでご飯を食べた間や花火大会中の利用で、今夜の泊まりじゃないよ)
「もしもし・・・」
電話を掛けた先はとかちアドベンチャークラブ、略称TACというところ。
北海道とラフティングで検索すると複数の業者が引っかかってくるが、現在地の帯広から近い辺りだと、十勝川上流でラフティングを行うTAC(とかちアドベンチャークラブ)とTOM(とかちアウトドアメイツ)という二軒が該当する。
この二つを比較して、コースに日帰り温泉入浴券の付いてくるTACを選んだ。
TOCの方がちょっとだけ下流で帯広市内からも近い。
電話で申し込んだのは、ラフティングとカヌーのセット。
動きやすい服装でと言われることは予想していたが、上下とも長袖長ズボンのジャージのようなと言われて途方に暮れる。ジーパンやレギンスは持ってきたけどジャージは誰も持ってない。とりあえずぬれたら動きにくいデニムは無しにして、短パンの下にレギンスとかハイソックスで何とかなるだろうか。
足元も靴がぬれたら後がやっかいだと思っていたが、逆に靴の指定は無かった。たぶん向こうで専用のものを貸してくれるのだろう。
ついでにさっきの駐車場の件を相談した。
「いいですよ。駐車場をどうぞお使いください。うちの場所は判りますか? 判りにくいというお客さんもいらっしゃいますのでMAPコードをお知らせしますね。343844278です。これをカーナビに入力してください」
MAPコードというものを使ったことは無かったが、これは後でとても役に立った。
さて、準備が整ったので今度こそ花火大会に出発。
タクシーを拾うと、運転手さんから情報を貰うことにした。
会場はどの辺で見るのがいいの? 帰りはタクシー拾えるかな?
答えは、降りたら直進では無く右へ進むと良い。みんなぞろぞろ歩いているから判る。帰りは、これから降ろす辺りで余裕でタクシーが拾えるだろうとのこと。
タクシーは東通りと西通りの境目、大通りこと国道236号線を北上し、支流を渡って十勝国道こと国道38号線とぶつかる交差点の手前のローソンの広い駐車場で停まった。2、30分掛ければ徒歩でも来られるくらいの距離か。