◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

5.パン屋が開かなくてやきもき

　さてここからが忙しい。
　11時10分発の大沼公園駅行無料送迎バスに乗りたいが、その前に昨日買い損ねたプリンスパン工房のパンがほしい。
　バス乗り場はホテルの玄関前ロータリーで、パン工房はそのロータリーの坂道を少し降りたところ。
　パン工房の開店時間は11時。
　つまり10分以内にパンを選んで買って戻ってこないといけない。

　さらにその無料送迎バスが大沼公園駅に到着する予定の時刻は11時25分。
　乗りたい電車は11時30分発函館行きの特急スーパー北斗6号。
　つまり5分以内に乗車券を買ってホームまで行かなくてはいけない。

　ちょっと手違いがあるとか車が遅れるとかしたら一巻の終わり。
　何しろ無料送迎バスも函館行きの電車も一台逃すと次は1時間とかロスが。
　できるだけ効率的に函館市内まで移動したいのでうまく接続できることを祈る。

　まずは荷物をまとめてチェックアウト。
　自分はフロントの列に並び、子供たちだけパン工房に行かせる。
　フロントの列がまたなかなか進まない。
　私の前の人がとてつもなく時間が掛かる。
　時間が掛かるのはしょうがないけど、暇そうにしているホテルマンがいるなら臨時でもう一人フロントに出してくれ。

　自分の前に一人しか並んでいなかったのにチェックアウトするのにフロントで5分以上待たされてしまった。
　もう時刻は11時を回っている。
　送迎バスに移動したが今度は子供たちがなかなか来ない。時計を見ると既に11時10分。

　ロータリーからはぎりぎりパン工房は見えない。木が生い茂っているし道が蛇行しているから。
　カナの携帯に電話をしても出ない。それどころではないのだろう。
　じりじりしながら待っていると、ようやく走ってくる二人の姿が見えた。

　ぎりぎりで到着。
　なんでもパン工房が11時ジャストに開かなかったとか。もう焦らせないで。