◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

6.特急スーパー北斗6号は函館へ

　昨日の行きに乗った大沼プリンスホテルの無料送迎バスはがらがらで私たち一家しかいなかったが、今日のバスはほぼ満席だった。
　大沼プリンスホテルを出発した送迎バスは、まっすぐ駅には向かわず途中で道を曲がって坂道を登った。
　どうやらこの時刻のバスには途中停車する停留所があるようだ。
　着いたのは北海道カントリークラブのゴルフ場だった。
　ここでしばらく停車していたが昇降は無かった。時刻になるとまたバスは発車した。

　そのうちにぽつぽつとまあるい小島の浮かぶ小沼湖が見えてきて、小沼湖と大沼湖の間の橋を渡り、駅に着いた。ほぼ時刻表通り。
　昨日もお世話になった運転手のおじさんにお礼を言って降りると、急いで切符を買いに駅に走る。
　切符が買えたら今度は道向かいの自動販売機へ走り飲み物をゲット。
　これで特急に乗る準備は完了だ。
　自動改札なんかじゃない駅員の手動による切符確認を済ませてホームへ。
　特急スーパー北斗6号はおよそ3分遅れ。
　これに乗って座席につき、プリンスパン工房で子供たちに買ってきてもらったパンと今自販機で買った紅茶を膝に並べてようやく人心地。
　いつのまにか空はずいぶんと晴れてきている。
　車窓を去りゆく大沼湖の景観を楽しみながら一路函館へ。

　函館駅はそこから先に線路の無い行き止まり駅なので、函館が近づいてくると左右に並行して走る線路がどんどん増えてくる。まるで線路を束ねてひとつにするかのように。
　線路のあちこちにいろいろな色の電車が停まっていて、鉄道好きな人ならわくわくしそうだが、自分には何が何なのか全然わからない。