◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
少しばかり歩くと一面ハスの葉に覆われた池が見えてきた。
草が生えている際の部分を歩くと、一歩ごとに何匹ものバッタが飛び出してくる。面白いくらいに。
南国とは違い色合いも花弁の大きさも地味だが斜面には一面に草花が咲いている。
お花畑というにふさわしいのどかな風景。
丘の上には丸太を組んで作ったベンチ。
この丘はポロトポントの丘という名で、ちょうどホテル棟から見て池の対岸にあたる。
背の高い草花の陰からは時々小鳥かと思うような大きなバッタも飛び出してくる。
こんなにたくさんの花が咲いているのに誰にも会わない。
のんびり散歩しているのは私たちだけらしい。
鳥の声や風の音しかしない。
帰り道は途中で見かけた脇道の方へ逸れてみた。
ホテル棟の方角だったのでもしかして近道なんじゃないかと思って。
やけにこの道は小枝や枯葉が落ちていて荒れているなぁと思いながら進んだら、行きに下を潜った白塗りの金属の橋に出た。
橋を渡り終えてさらに進むと広い道との合流地点に出たのだが、なんとその合流地点に三角コーンが立って邪魔をしている。
あれれと思ったら進入禁止。
それも広い道じゃなくて今自分たちが通ってきた道が。
なんだ、どうりで荒れていたわけだ。でも最初にそっちに逸れた道には進入禁止の札も何も無かったのだから既に手遅れ。
やけに荒れ果てているなぁと思ったら、この橋は通っちゃいけない橋だった