◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
定刻通りANA4743便は羽田空港を飛び立った。
眼下は雲、どこまでも雲。
旋回、上昇して雲の上に突き抜けるが、下はもこもこと一面の雲のじゅうたん。地表はまったく見えやしない。
しばらく飛ぶと雲から突き抜けて山の頂が見えた。山形と秋田の県境にそびえる鳥海山かな。
さらにぽっかりと雲がそこだけ穴を開けて、窓から下を覗き込むと大きな丸い湖。たぶん田沢湖。
そしてようやく雲が切れてきたと思ったら、そこは津軽海峡、海の上。湖もそうだけど、今日の気象条件だと水の上空には雲が少ないようだ。
ということは・・・
せっかく雲が切れたのに、再び北海道の上空は雲が全てを覆い隠していた。期待したのに。
左上 鳥海山かなぁ。右下 海の上だけは雲が切れている
函館空港目指して機体は高度を下げた。
羽田よりは薄い雲に突っ込み雲の下に出る。
見えてきた函館の街の様子にビックリ。
函館空港に降り立つ景色ってものすごい。降下中はデジカメ撮影が禁じられているから撮れないが、この驚きをどう伝えたら良いものか。
まるで精巧に作られたミニチュアの街の上をレゴブロックの飛行機で飛んでいるようだ。
街のおもちゃ感、半端ない。
えーっ、めっちゃ面白いんだけど。
なにこれ、なにこれ。
ミニチュアのような街の様子もさることながら、函館という街が本当に特殊な地形に発展したこともわかる。
港を包み込むようにカーブした街は怖いくらいに凹凸のないまったいらで、いきなり一か所だけ冗談のように盛り上がっている。
その台形のようにも見えるランドマークのてっぺんには棘がいくつか刺さったようなロープウェイの施設と展望台が見える。函館山だ。
函館って空から見ると本当に面白い。
今まで見たことのあるどの街とも違っている。
なんだか楽しみ。これからこの街を回るのがとっても楽しみ。