子連れ旅行温泉日記

グランデコ雪遊び日記1-1


1.グランデコ雪遊び日記プロローグ

初日 2004年1月24日(土)


 社会人になって最初の年、職場で同僚が言った。
 裏磐梯って知ってる? すごく綺麗な場所で遊びに行った友達がそのまま住み着いちゃったんだ。

 そんなにいい場所ならと夏休みに早速友人を誘って遊びに行ってみた。
 旅行というと伊豆や箱根に行くことの多かった私は、五色沼の色の美しさとともに、ゴミひとつ落ちていない福島の景勝地に吃驚した。
 福島の水にはずっと、この清冽さを保っていてほしい。心からそう思った。

 あれから何回裏磐梯を訪れただろう。片手の指では足りない。
 アルビンというペンションが結構気に入って二度泊まった。外観は洒落た作りで食事も洋風で美味しいのだが、何故か夕食後、階下に降りていくとそのまま酒の席に勧められ、火のつきそうな高濃度アルコールなど飲ませてくれる飲兵衛の館だった。
 そのアルビンで、このあたりにスキー場でもあれば冬も賑わうのにね、と言ったところ、今、裏で大きなスキー場を建設中なんだと教えてくれた。
 自宅に戻り、父親にそんな話をしたところ、ああ、デコ平のスキー場だろうと言われた。
 デコ平?面白い名前。それがグランデコのことだった。

 子供が生まれてからも裏磐梯は一度来た。3年前の冬、グランデコに泊まった。
 当時はまだ旅行記録は残していないが、新野地温泉相模屋旅館ラビスパ裏磐梯などの温泉に入った。



 幼稚園の三学期はお遊戯会の季節。
 衣装の打ち合わせで保護者の集まる席で、欠席が目立ったとき嫌な予感がした。年少組のクラスで熱の出る風邪が流行っているらしいのだ。インフルエンザも出始めたという。子供たちが何人もクラスを休んでいるのだ。
 案の定、翌々日、レナが熱を出した。
 38度以上ある。
 日曜日だったので様子を見て、翌日かかりつけの小児科に連れて行った。
 診断は扁桃腺。
 我が家は扁桃腺一家。親子四人、一人当たり年に平均2.5回は扁桃腺をやっているような気がする。
 翌火曜日、熱は下がり元気が出たので、水曜日には幼稚園に行かせたら、木曜日、再び38度まで熱が上がってしまった。金曜日も幼稚園は休ませ、様子を見る。
 出発は土曜日。行かれるだろうか…。



東北道で夜明けを迎える
気がつくと朝焼けの東北道を走っていた…




1-2.東北道は快晴へ続く


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