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しあわせの丘リゾートキャンプ場日記
秋の房総・勝浦の旅

3.緊急事態! 水着のゴムが!








ホテル三日月駐車場から見た勝浦の海



 ホテル三日月は見上げるほどに大きかった。
 お泊まりするときでも、大体ツアーが利用するような巨大ホテルに縁のない私たちにとっては、滅多に足を踏み入れたりしない世界だ。
 駐車場の屋根が低くて、がっちゃんは最初これは無理なんじゃないかと諦めていたが、受け付けてくれたホテルマンはこの高さまでなら大丈夫と保証してくれたので恐る恐る入るとぎりぎりだった。

 駐車場からスパドームアクアパレスに行くには、正面玄関から入らずとも小さなエレベーターで直接行くことができる。
 アクアパレスの受付は、連休の日曜日だからまあまあ混雑していた。家族連れがほとんど。
 ここでパパとがっちゃんはキンメダイ探しのため別行動となった。
 ちなみに料金は土日祝日大人は1,575円、子供840円と十分高いのだが、それはあくまでも入館料で、この他に強制的にタオル・リネン代と称して一人315円の追加料金を取るのはいかがなものかと。


スパドームアクアパレスの受付



 受付を済ませた後、自分の靴を入れる袋を受け取って更衣室へ移動するのだが、そこで子どもたちに持ってきた水着を着せたところ、レナが「ぶかぶか~」と言い出した。
 セパレーツの水着だが、パンツのゴムが伸びてしまったのか、持ち上げる端からずり落ちてくる。
 し、しまった・・・水着を入れるときにそこまで確認しなかった。
 その水着は今年の夏におろしたばかりで、7月に沖縄に行き10日間毎日のように着せていたもの。酷使はしたものの何年も使った水着ではないので、まさかこんなことになっているとは思いもしなかった。
 もちろん予備の水着なんて持ってきているわけない。
 yuko_nekoさんが、入り口のところにレンタル水着があったよと教えてくれたので、最後の手段はそれか。
 とりあえずレナから水着を受け取って調べてみると・・・ゴムが伸びたわけではないらしい。どうやらゴムの結び目がほどけて中に入っちゃったようだ。これなら何とかなるかもしれない。
 しかし探してもゴムを取り替えたりするための口がない。全部縫われている。
 まず必要なのはハサミか・・・。
 レナにここで待っていてと言い含め、更衣室入り口で靴を入れる袋を配っていた若いお姉さんに「すいません、かくかくしかじかで、ハサミをお借りしたいのですが」と頼んでみた。
 お姉さんはすぐに受付に行ってハサミを持ってきてくれた。
 それを手に再びロッカーに引き返す。
 「レナ、待ってて。何とかするから」
 ためらいなくゴムの口になりそうな一ヶ所を切り開く。
 それから片方のゴムを引き出し、それをレナの手で押さえさせる。
 「絶対に放しちゃ駄目だよ」
 それからが大変。ゴムの反対側の端はすっかり奥まで入り込んでしまっている。紐通しやゴム通しになりそうなものは流石に思いつかない。ヘアピンだって持っていないし安全ピンも持っていない。これは素手でやるしかない。
 といっても指が入るような太さのチューブではないから、伸ばして押さえて、伸ばして押さえての繰り返しで少しずつゴムの位置を進める。
 プールに入る前に何か気の遠くなるような作業をしているような気がする。

 それでもようやく子供が泣き出す前にゴムが出た。
 両端を固く結びなおして完成。
 ほら、もうこれで大丈夫だよ。
 yuko_nekoさんが「母は凄い」と言ってくれたけど、冷や汗脂汗だった。



2-4ホテル三日月のスパドームアクアパレスへ続く


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