◆◇会津東山温泉巡り◇◆
浴室はフロントより下の階にある。まあ川沿いの温泉宿の場合、よくあるつくりだ。
エレベーターを降りるとまたそこには予想以上に広いスペースが待っていた。まるでロビー並み。立派な中庭も見えている。
渓流沿いの狭い場所に張り付くように旅館を建てざるを得ない会津東山温泉に比べると土地は十分にあるぞと言っているようだ。
浴室もこれまた驚くほど広かった。
緩くカーブした広い広い窓に沿って波打つ形の30mほどの横長の浴槽が設置されている。
洗い場は少し段を上がったところで浴槽との間は仕切られている。
窓枠など少し古さのうかがえる浴室は、黒で統一されて和風ではなくどちらかというと洋風だ。
曲線で造られた横長の浴槽は右端の方に水風呂やジャグジー設備がある。
お湯は加水・循環と館内に明記されていたが、特別消毒の臭いがするわけではない。
無色透明できしつきと少しべとつきがある。
広い窓の外は鬱蒼と茂る夏の木々の緑が揺れているが、渓流は近いのだが立ち上がらないと川は見えない。
お湯は熱くも無くぬるくもなくほどよい適温。
後から入ってきた家族連れの小学生らしい子供たちが泡の出るジャグジーに喜んでいた。
浴槽に向かって一番左側に露天風呂に出る出口があった。
この露天風呂がまたすごい。取ってつけた感が半端ない。
まんまるで底のタイルが水色なのでプールにしか見えない。
中央の湯中に湯口があってお湯の出る波紋が広がっている。
子供は喜びそうなお風呂だと思った。
とにもかくにもスペースの使い方がゴージャスと言う印象が強い宿だった。