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◇◆実りの山梨◆◇
御坂路さくら公園キャンプ場

11.空には天の川











 「ただいまー」
 車から降りると子どもたちが口々に「遅いー」と言ってきた。
 「ごめんごめん」
 ところが子どもたち以上にパパが怒っている。
 がっちゃんがそっと「5時半までは先輩も機嫌良かったんだけどさぁ、あんまり怒っているから俺もちょっとは怒っている振りをしないといけないと思って」とささやいた。
 がっちゃん、ごめん。
 パパ、そんなに怒ってるのー?

 でもさぁ、頼まれたものを買う以外に寄り道なんてしてないし、行き先も告げていったんだからしょうがないじゃない。そもそも行くなってことか。
 仲直りまで少々時間が掛かったが、ようやくみんな元に戻って夕御飯。

 楽しみにしていた大ハマグリはいまひとつ大味だったと不評だったが、牡蠣はyuko_nekoさんがアルミに包んで焚き火の中に放り込むとなかなかいい感じになった。馬刺も最高。
 子どもたちは食事の後は焚き火でマシュマロを焼いて、苺ゼリー入りなのが心配だったがむしろそれがとろりと溶けてなお好評だった。
 カナだけは何故か焼くのを嫌がってそのまま食べていたが、ちび姫ちゃんとレナは焦げ目がつくまで焼いてあつあつを食べていた。


馬刺と牡蠣



 焚き火はすっかり子どもたちがはまっていて、火の番もしてくれた。
 「お前たちが温泉行って戻ってこない間に、俺たちがきっちり子どもたちに火の使い方を教えといたからな」とパパの嫌みつき。
 ひときわ大きな枝を「おやぶん」と呼び、それを燃やすことに夢中になる男たち。
 「これを全部きっちりと灰にするのが気持ちいいんだよ。あんな風に(余所のテントを指して)ぼうぼう燃え上がらせちゃ駄目だって。ほーら、いい感じに熾き火になってきたぞ」
 今夜も空には天の川。








3-1早朝の闖入者たちへ続く


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