六合村の六合は、「くに」と読む。
入山、小雨、太子、日影、赤岩、生須の六つの字名を合わせてひとつの村としている。
道の駅六合の敷地に
くつろぎの湯という日帰り温泉施設がある。
正式には「六合村高齢者センター」だったらしいのだが、外看板のその「高齢者」の文字の上に何かシールを貼って半分剥がれた形跡があり、今でも「高齢者センター」と呼ぶのが正しいのかいまひとつ判らない。
でも、建物の中をちょっとのぞくと、確かに何となく「日帰り温泉」ではなく「高齢者センター」と言うのがしっくりくるような、そんな雰囲気が漂っている。
ここの駐車場で待っていた消しゴムさんと合流して、私たちはくつろぎの湯の中に入っていった。
とにかく北風が冷たく、急いで建物の中に避難したい気分だった。
スリッパに履き替えて中に入ると、どの辺が高齢者センターらしいと感じるのかようやく判った。どことなく作りが病院っぽいのだ。
でもその割に、畳の休憩室を覗くとそこには炬燵がよっついつつ置いてあったりする。
一般的な日帰り温泉の休憩室と言えば細長いテーブルだ。
それが「こたつ」。
炬燵掛けもそれぞれ統一感無くまちまちで、置いてある位置も等間隔ではなく適当。いかにも地元の年輩者が一日のんびりするのに重宝する場所という感じで思わず笑みがこぼれてしまう。
面白いなぁ、この雰囲気。
生活感にみちみちている。