子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 四万たむらの休日 > 1-12子供たちの力関係と携帯ゲーム機の洗礼

四万たむらの休日

12.子供たちの力関係と携帯ゲーム機の洗礼



 四万たむらに戻ると、takayamaさんと小枝子パパを除きみんな集合していた。
 四万たむらの本館と、湯治棟の花湧館の間は、いったん玄関を出て外を通った方が近いのだが、地下の廊下でも繋がっている。
 後で小枝子パパと晶ちゃんに、みんなこの廊下を通ると暗~くなるんだよ、と教えてもらった。
 豪華でぴかぴかだったたむらと比べて、廊下の先は如何にも古びていてがっくりするのだそうだ。
 ま、まあ確かにギャップは激しい。
 でもそれはあくまでもたむらの玄関から入って帳場でチェックイン手続きをしたからで、最初から花湧館だけ見れば別に粗末でもなんでもない。
 何事も上を見ればきりがないのだ。
 しかもお風呂だけは花湧館に泊まろうと、グランドホテルに泊まろうと、たむら系列の全てのお風呂に隔たり無く入れるのだし。

 ここで少しトラブルがあった。
 だださんと晶ちゃんが先にたむらと打ち合わせをして、下見もさせてもらったのに、今日案内された部屋が、予約した部屋と違うと言うのだ。
 責任感の強い晶ちゃんが涙ぐんでしまったが、全員分の布団さえあればあとは誰も細かいことは気にしないって。
 子供が二人いるということで、幹事さんたちは我が家には特別にトイレ付きの部屋を振り分けてくれた。
 これはありがたかった。
 なぜなら、寝る直前までその部屋は、私たち一家の部屋ではなく、子供部屋として機能していたからだ。
 我が家の二人の娘たちと、yuko_nekoさんちのちび姫ちゃん、そしてたーくん一家のMちゃん。この四人がずっとその部屋の中で仲良く遊んでいたので、廊下に出なくてもトイレが付いた部屋はとても役に立った。


部屋の中は撮影しなかったので、たむら周辺の景色など 宿周辺の紅葉も綺麗だった


 最近のキャンプオフなどでは、子供連れはうちとyuko_nekoさんちだけのことが多いので、そうするといつも3人だ。
 ちび姫ちゃんとカナで遊び始めてしまうと、レナはだいたいついていけなくなって親の所へ逃げてくる。
 今回は四人なので力関係が変わるかなと期待してみた。
 一番年上なのは小学三年生のちび姫ちゃんだ。続いてMちゃんとカナが二年生。レナが幼稚園年長。
 まずMちゃんが様子を見てリーダーシップを取りにかかる。ちび姫ちゃんも負けてはおらず、微妙に緊張が走る。カナはまったく何処を吹く風。レナは背伸び。
 結局、一番年下のレナが使いっ走りなのは相変わらずだったが、後は四人でバランスを取り合ったらしい。最後まで脱落者は出なかった。
 あとは・・・
 実は今までの旅行では、子供たちは人形遊びをしていることが多かった。
 しかし今回は、ちび姫ちゃんとMちゃんは携帯ゲーム機を持参していた。
 我が家にはゲーム機は無い。
 うちの子供たちは、たぶん今時珍しく、ニンテンドーとかプレステとかとは無縁で育ってきた。家で代わりになるものと言えば、もうネットに繋げなくなった古いパソコンに入れたフラッシュなんかの単調なゲームが少し。
 幸い、カナにはレナ、レナにはカナという同性の遊び相手が常にいたため、機械を相手にさせる必要がなく済んでいたのだ。
 そう、今までは。
 たぶんどこかで洗礼を受けざるを得ないだろうなとは思っていた。
 それが今日だった。
 カナもレナも、ちび姫ちゃんとMちゃんのゲーム機に興味津々。
 そして貸してもらうや否や、もう目は爛々。
 よくテレビのCMで見ているゲームとはこれだったのかと。
 そして親の顔を見るなり、「買って」。
 あのね・・・
 何でも「買って」と言えば手に入ると思ってはいけないぞ。
 親としては、もうちょっと引き延ばしたい。



1-13.御夢想の湯と甌穴へ続く


四万たむらの休日 目次 | 子連れ温泉ガイド地熱愛好会HOME