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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

8.ボロボロジューシーってどんなジューシー?






 座敷席に落ち着いて、窓の外を見ると裏庭のようなところに一面に瓶が並んでいる。
 何だろう、泡盛でも入れていた瓶かしら。
 座敷の隅にもやたらと古そうな壺だの人形だの置かれている。
 おかげさまで創業20周年と書かれたメニューはパウチされていて、沖縄らしい料理がずらずらと並んでいる。
 このレストランの特色は、とにかく天然素材しか使わないこと。化学調味料だの缶詰だのはいっさい使用しないことを明言している。
 ん?
 ジューシー(炊き込みご飯)の名前にはもう吃驚しないが、
 ボロボロジューシー?
 ボロボロのジューシー?
 ど、どういうジューシー?
 (一応、炊き込み雑炊料理というのが正体らしい)
 ボロボロジューシーのところには、
   クファジューシー定食 600円
   フーチバー(よもぎボロ)ジューシー 800円
   カンダバー(紅芋の葉ボロ)ジューシー 800円
   チンヌク(田芋ボロ)ジューシー 800円
と、字面を見ただけではもう想像を絶するようなメニューが並んでいる。
 その他にも、ゴーヤーやナーベラー(へちま)の丼ものなどは見当がつくとして、牛の血イリチー定食だとか、アヒルのナチョーラ汁定食だとか強烈な名前が沢山ある。
 まさかこんなに濃い店だとは知らなかった。
 面白い。

 パパはまず、念願の古宇利島の生ウニを一皿。それから子どもたちのために普通のジューシー定食を頼んだ。
 私はパパイヤチャンプルー定食。
 ナーベラーにしようかぎりぎりまで迷ったが、今年はまだパパイヤを食べていないのでこれにした。
 去年はなかゆくい市場で青パパイヤを買ってきて炒めたりしたっけね。あのしゃきしゃきした歯ごたえと爽やかな味が好きなんだ。


古宇利島産の生ウニ。ちなみに翌日、古宇利島でもっと美味しいウニに出会った。



ジューシー定食



パパイヤチャンプルー定食



 古宇利島の生ウニは美味しかった。
 一年間、ウニウニ言い続けて、ようやく念願叶った。
 でも色は今まで知っている北海道なんかのウニとは違って妙に白っぽくてインパクトが無い。
 なんとなく見た目は味が薄そうに見える。
 でもそんなことはない。ちゃんと美味しいウニの味だ。きっと沖縄のウニは種類が違うのだ。
 レナが「これなぁに?」とつまんだ。
 「美味しい~、もっとちょうだい」
 大人二人はレナに全部食べられちゃわないように、あれやこれや他のものを勧めて、その隙に口に運ぶ。
 三人で競争するように食べていたらあっと言う間に皿が空になってしまった。

 パパイヤチャンプルーのパパイヤは、よく火が通っていて独特のしゃきしゃき感は無かった。
 でもそのかわり、味が沁みていて美味しい。
 ジューシーも美味しかったが、定食に付け合わせでついてきたモズクのスープが好評。
 沖縄のモズクは太くてしっかりと歯ごたえがある。



5-9野生マングースへ続く


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