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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

3.水納ビーチの利権を巡る確執






 15分間はあっと言うまで、海の色が青から明るいエメラルドグリーンに変わってきたと思ったら水納島に着いていた。
 ぞろぞろと人の波について桟橋に降りるとすぐに、「はーい、こっちですよー」、「パラソルありますよー」と手招きするお兄さんたちがいる。
 桟橋目の前の砂浜に、「海の家 マリンピア水納」と書かれた黄色い仮設テントが建っていて、他のお客さんたちは招かれるままぞろぞろとそこに入っていく。
 去年はレンタカーを借りている人を対象に、この辺りでビーチタオルを貸していたと思うが、今年はそのサービスは無いようだ。
 あの黄色い「海の家」が違反業者なのか。





 水納島では8年ほど前から複数の島外業者が島のレジャー産業に参入し、既存の島内業者や観光客との間にトラブルを起こしてきた。
 ついに沖縄県や本部町も対策に乗りだし、2005年8月、ビーチで営業する業者に対し客引き行為や物品販売が県港湾管理条例などに違反しているとして退去するよう勧告が行われた。
 しかし実際はこうして今も違反業者の営業は続いている。
 観光客には、禁じられているにも関わらず店を出している島外業者と、決められた場所での営業を続けている島内業者との区別は付かない。
 そんなことが、今朝の渡久地港に小舟であらわれた親爺さんの一幕に繋がるのだろう。

 私はそうした情報を、去年の水納島旅行の後に知った。
 去年は何も知らずうっかり違反業者からパラソルを借りて昼食やアルコールを買ってしまった。
 今年は何もかも知っているので本当ならビーチの後ろで営業している島内業者から全て借りたり買ったりするところだが、あいにくパラソルも昼食も自前で準備してしまった。
 船代以外、お金を落として行かなくてごめんなさい。




左の黄色いテントが違反業者、右の白地に水色で「水納ビーチ」と書かれているのが島内業者




4-4水納島のビーチへ続く


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