◇◆野沢温泉&子連れスキー旅◆◇
入り口のドアは二重になっていて、まず一つ目のドアを開けると靴を脱ぐスペースがあり、もうひとつドアを開けると釣り場になっている。
二つ目のドアを開けた時の先客たちの視線が忘れられない。
何、この人たちはという目で見られてしまった。
そりゃあそうだろう。
やっぱりワカサギ釣りは早朝から来るものだから、終了まで3時間しかないような昼ごろにのこのこと現れた家族連れは間抜けもいいところだったのかも。
集中して釣りをしているところに申し訳ないが、私たちは部屋の左右に背中合わせに釣り糸を垂らしている10人程度のお客さんの間を抜けて、あいている一番奥の席まで進んだ。
屋形船の定員は16名程度で、私たち四人を入れてほぼ満席になった。
春休みなので子連れが我が家の他に二組ぐらいいた。
中はストーブがいくつか焚かれていて暖かくなっていた。
細長い作りで中央が荷物置き場兼通路になっていて左右に8つずつ等間隔に座布団が並べられている。
座布団に座って壁側を向くと、壁の下に釣り糸を垂らすための溝が伸びていて、ここからワカサギを釣るらしい。
以前一度榛名湖で氷上釣りをやっているパパは別として、私も子供たちも初体験だ。
モーターボートで連れてきてくれた人とは別の茶髪のお兄さんがやってきて、釣り方を教えてくれた。
まず竿のリールの使い方。何匹もいっぺんに連れるように枝分かれしている仕掛けのセット。重りもぶら下げて、針の先にはエサ。
この餌がまた強烈。
赤いのと白いのといるんだけど、おがくずの中でうようよ蠢いている。芋虫系苦手な人はワカサギ釣り無理だ。
そのうようよしている奴を素手でつまんで小指の爪ほどしか無い小さいハリにぐさりと刺す。
刺すんだけれど、なかなか刺さらない。ハリは刺そうとするとぐるんと回って逃げてしまうし、イモイモちゃんは弾力があってつるんと逃げてしまう。いやいや刺そうとするとまず失敗する。
しかも何とか刺し終わったら、今度はそのイモイモちゃんをハサミで真っ二つに切る。ひぃ~なのだ。
何故切らなくちゃいけないかというと、サイズをワカサギの口に入るサイズに合わせることと、切られたイモイモの体液が水中でワカサギを呼び寄せるからだそうな。
とにかくこれがハリの数だけやらなくちゃいけない作業なわけで、もう餌をつけるだけで日が暮れそう。
餌はこれ。赤虫と白虫。うようよ蠢いていて、ひーっという感じ。
小さな針の先につけたら、ちょっきんと・・・(ひぃ~)