10.遊園地だった温泉
温泉の入り口は遊園地とはイメージが違って和風で落ち着いていた。
受付のおじさんは、今日は休日で混雑している上、キャンペーンのくじ引きをやっているので手際が悪い。
受付をするとナンバーを書いた紙が渡され、時間ごとに当たりナンバーが発表されるのだ。でも賞品はこの温泉の回数券らしいので、我が家が当てても使えるかどうか判らない。
奥に大きな休憩所があるようだが、とりあえず目の前の小規模な休憩所で待ち合わせることを確認して、子供たちとお風呂へ向かうことにした。
脱衣所に入ったとたんに何だかカルキ臭のようなものが鼻を突いた。
やっぱりセンター系はそういうものなんだろうか、と、ちょっとがっかり。
ロッカーは100円を入れて使い、鍵を戻すとお金は返ってくるタイプだ。
奥の方のロッカーに定めて、ふと見ると脱衣所からもガラスを通して露天風呂が見えるように出来ていた。
これは吃驚。
景色が良い。
正直、小山遊園地に向かって車を走らせている間は町中を通ってきたので、当然お風呂から見える景色も大したことがないのではないかと思いこんでいた。
あと何故か脱衣所の一角に一段高くなった畳のスペースがあり、湯上がりのくつろぎにも赤ちゃん連れのママにも役立ちそうだ。
カナとレナには先に洗っていていいよと行かせたので、自分が脱ぎ終えて洗い場に行ってみると、二人はそれぞれ隣同士のシャワーの前に座り大人しく髪を洗っていた。
洗い終わった髪をまとめて、今度は先に入っていて良いよとお風呂の方に行かせ、こっちはゆっくりと洗わせてもらう。
カナが小学二年生、レナが幼稚園年長になって、こういうところはずいぶん楽になった。
お風呂は浴室内に大きめの桧の浴槽、足湯、源泉浴槽があり、露天にやはり大きめの岩風呂、そして1〜2人サイズの瓶や桧のお風呂が三つ並んでいる。
まずは源泉浴槽・・・。
何だか特徴的な臭いがする。
海苔の佃煮系。
ぬるめだが、山梨の
初花のように体温ジャストではなくそれなりに温かく感じる。
肌触りは柔らかいがべたべたとからみつくような感じ。
浴槽はかなり深い。90センチもある。
あまりのんびりとは入っていられなかった。
すぐに子供たちがやってきて、露天風呂の瓶風呂に一緒に入りたいと言い出したから。