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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

20.コナベ古墳








平城宮跡を出たら、空にうっすらと虹が。



 平城宮跡はめちゃめちゃ広いので、見上げた空もめちゃめちゃ広かった。
 今日は午前中から不安定な天候で、部分的に曇っていたり、部分的に晴れていたり、明らかにあの下だけ豪雨なんじゃないかと思う黒い塊なんかがあったりする。
 前方に虹が見えた。
 既に4時を回って、平城宮跡も閉園になるし、今から移動して拝観に間に合う神社仏閣も思いつかない。
 考えたのはここから徒歩圏に二つほど古墳があるのでそれを見学して、それからどこかで早めの夕食にすること。
 ちょうどレナがピックアップした中に、平城庵とくるみの木というカフェがある。
 平城庵は午後5時までだが、くるみの木は金土日に限り午後9時までオープンしているようだ。ちょっと遠いけどここは頑張ってくるみの木まで歩いてみるか。


釣り堀、小奈辺陵、宇和奈辺陵と三つ池(お堀)が続く。これは手前の釣り堀。雲が切れてきた。



 平城宮跡から近い古墳は磐之媛命陵、小奈辺陵、宇和奈辺陵、平城天皇陵、稱徳天皇高野陵、瓢箪山古墳、塩塚古墳、日葉酢媛命陵、成務天皇陵、神功皇后陵といっぱいある。佐紀盾列古墳群と呼ばれる地域だ。
 まあ神功皇后はこの中でも断トツの知名度だが場所は大和西大寺駅まで戻って近鉄京都線で一駅行かないとならないくらいには離れているので、今いる平城宮跡の北西、大極殿から近いあたりということで、小奈辺陵、宇和奈辺陵を見ていくことにした。

 屋根のある待合室のついた立派な平城宮跡バス停を過ぎたところで住宅地に曲がる。
 本当に観光客なんて全然来ないような道で、右に曲がると急に大きな池が現れた。
 どう見ても人口の池で、既に営業していないように見える釣り掘りのようにも見える。
 池に沿って歩いていくと小奈辺陵に出た。ガイドブックによってはコナベ古墳とカタカナで記されている。





 多様な植物が生い茂る低い丘、それが石垣で縁どった小島になるように周囲を周濠と呼ばれる堀が囲う。以前はこれを見ても何だか判らなかったが、昨日飛鳥で欽明天皇陵を見てからはすぐに判るようになった。
 これは古墳で、それも典型的な前方後円墳。
 有名なのは大仙古墳、私が子供の頃は仁徳天皇陵と習ったけれども、上から見るとちょうど鍵穴のような特徴的な形をしている古代の皇室又は豪族の墳墓。

 横から見ると鍵穴の形は判らないまでも、盛り土の量や石垣や周濠を見ただけで、よくこんなに大きいものを沢山作ったなぁと驚かされる。奈良では古墳はあまりに多すぎて珍しくも無いんだろうけど。


お花見もできそうなコナベ古墳



4-21ウワナベ古墳へ続く


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