◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

12.飛鳥王国パスポートと高松塚壁画館

　高松塚壁画館は思ったよりも小さな外観だった。
　えっ、これだけ？っていう感じ。
　入場料は大人250円だが、入り口に飛鳥王国パスポート100円なるものを購入すれば割引になると書いてあって、この先パスポートが使える施設に複数行くだろうからと思った私は購入した。
　私たちの前に並んでいた人も買っていたし。
　飛鳥王国パスポートは見た目、その昔の赤い表紙だった時代の日本のパスポートを思わせるなかなか凝ったつくりで、飛鳥のモデルコースや観光名所の説明とともに近隣の割引券が一式セットになっている。
　ぱらぱらと捲ってレンタサイクル100円引きを見つけてしまって、何でこれ、駅前のレンタサイクル屋で売ってくれなかったんだとちょっとムッとした。先に高松塚古墳に来てから自転車借りる人もほとんどいないだろうに。

　飛鳥王国パスポート自体はこの後もう二ヶ所で割引券を使用して、料金的にはとんとん。パスポート自体がいい思い出になったので買ってよかったと思っている。

　さて高松塚壁画館だが、中は壁画を復元した大きな部屋が一室と、奥の方にパソコンなどが置かれた部屋が一室、簡単な作りだった。
　中は撮影禁止なのだが、どうせなら撮影可能なレプリカも展示してもらえたらいいのになと思う。
　高松塚古墳と言えば当時のカラフルな衣装を着た四人の女性の並ぶ壁画があまりにも有名だが、あれは西側の壁に描かれていた西壁女子群像で、同じ古墳内になんと男子群像も描かれていたと初めて知った。
　お、おとこのこもいたのかい。
　壁画館内には男子群像の復元レプリカもあったが、確かに女子群像と比較すると絵面が少々地味なのは否めない。
　この他に各方角を守る青竜、白虎、玄武の四神や星座なども描かれていた。

　出口には高松塚古墳とキトラ古墳の四神を対比させた写真が展示してあったが、キトラ古墳の朱雀がめちゃめちゃかっこいいと子供たちが興奮。
　ちなみに高松塚古墳の四神は朱雀だけ発見されていない。盗掘で失われてしまったようだ。

　飛鳥王国パスポートにスタンプ帳が付いていたのでスタンプを押そうと思ったが、複数のスタンプコーナーがあって迷った。
　どうも飛鳥は何種類かのスタンプラリーを並行してそれぞれの団体が行っているようで、この先もスタンプの多さにわけがわからなくなって結局あまり押せなかった。