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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

22.大神神社の大鳥居






 さて、JR万葉まほろば線は奈良駅から天理や三輪などを経て桜井まで行くが、この大和盆地の東端の道は山の辺の道と言って日本最古の幹線道路として知られている。
 特に天理から桜井までの16キロほどは一日かけてハイキングする人も多い観光名所だ。
 道中に飛鳥時代の古い神社や寺院、古墳や史跡などが数多く点在し、古代史の好きな私など、石上神宮、箸墓古墳、大神神社などもう名前を聞いただけでわくわくしてくる。
 本当は全部回りたいところだが、限られた時間ではそれは無理。
 どれか一ヶ所ということでメジャーな大神神社を選んだ。
 大神神社は三輪駅から徒歩10分程度。
 とにかく万葉まほろば線の本数の少なさがネックだから、三輪駅に戻ってきてからまた乗る電車に時刻を合わせなければならない。
 約1時間20分後の電車に乗って桜井に移動する計画でいた。桜井で早めの夕食を食べないと、そこをスルーして長谷寺駅に着いたらもう何も食べられないだろうから。


途中の櫟本駅



 車窓の景色はのどかだ。
 午前中はきっぱりと快晴だった青空が、今は紗を掛けた薄曇りのような柔らかい日差しになっていて、民家や畑や遠くの緩やかな山の稜線を照らしている。天理駅だけは宗教施設らしい大きな建物がいろいろ見えてちょっと違う雰囲気だったが。

 30分ほど電車に揺られていると、窓から大きな鳥居が見えた。
 線路のすぐそばというわけではなく、その鳥居の周辺に遮る大きな建物が無いので遠いけれどとても大きく見えた。
 夕方の日差しが雲の切れ間から鳥居の方向に微かな放射模様となって降り注いでいるよう見えて神々しい景色だった。





 鳥居が見えてから三輪駅はすぐだ。
 電車に乗っていた観光客らしい人たちはみんなぞろぞろとここで降りた。リュックなどを背負った年配の人が多い。
 瓦屋根の駅舎は途中の無人駅ほどには小さくなかったが、それでもコインロッカーなどは見当たらず、私たちはどうも荷物を全部持って歩かなきゃいけないらしいと覚悟した。
 駅の横はタクシーが一台停まっているだけだ。
 駅の正面に三輪明神と書かれた矢印がある。三輪明神って大神(おおみわ)神社のことでいいんだよね? 名前がいっぱいあると迷うなぁ。


小ぢんまりとした三輪駅




2-23倭迹迹日百襲媛命と箸墓古墳を巡る伝説へ続く


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